内容紹介
日本音楽教育学会設立50周年を記念した出版企画。
本書は、音楽教育に携わる研究者、実践者はもとより、関心をもつあらゆる人々に音楽教育研究の今を伝え、これからの展望を拓きたいという意図をもって構成されている。
「第1部 音楽教育研究の視座」「第2部 音楽教育研究の方法」「第3部 音楽教育研究のフィールドと実際」という三つの切り口から捉え、実践と研究にとって重要な事柄を、各項とも見開き2ページ(実践研究事例は例外あり)の中でコンパクトな解説と考察を行っている。
音楽教育研究に欠かせない視点が盛り込まれた便利なハンドブックなので、音楽教育について学びたい人、さらに幅広く、深く知りたい人に最適。
本書は、音楽教育に携わる研究者、実践者はもとより、関心をもつあらゆる人々に音楽教育研究の今を伝え、これからの展望を拓きたいという意図をもって構成されている。
「第1部 音楽教育研究の視座」「第2部 音楽教育研究の方法」「第3部 音楽教育研究のフィールドと実際」という三つの切り口から捉え、実践と研究にとって重要な事柄を、各項とも見開き2ページ(実践研究事例は例外あり)の中でコンパクトな解説と考察を行っている。
音楽教育研究に欠かせない視点が盛り込まれた便利なハンドブックなので、音楽教育について学びたい人、さらに幅広く、深く知りたい人に最適。
目次
まえがき
編集担当者一覧
執筆者一覧
第1部 音楽教育研究の視座
第1章 音楽教育研究の今
1-1 人と音楽
1 人が音楽をすることと音楽教育研究
2 人が歌うことの意味
3 人が聴くことの意味
4 人が奏でることの意味:その始原と資源からの考察
5 音楽的コミュニケーションの原点
6 文化の中で育つ・育てることと音楽
7 ヒトの協働の起源と音楽
1-2 社会の中の音楽教育
1 学校教育と音楽:なぜ学校で音楽を教えるのか
2 社会教育・生涯学習と音楽
3 学校と社会を結ぶ音楽教育:音楽教育における新たな連携を模索する
4 社会集団と音楽教育
5 社会性と音楽:価値観の形成と多様性の受容
6 ウェルビーイングと音楽
7 情報化社会と音楽教育
1-3 歴史の中の音楽教育
1 歴史からみる音楽教育
2 歴史叙述としての音楽教育
3 文化史としての音楽教育
4 関係史としての音楽教育
第2章 「実践の学」「応用の学」としての音楽教育研究
2-1 音楽教育研究の学的基盤
1 文化の実践と教育研究
2 教育の実践と理論の往還
3 音楽教育研究における事実認識と価値判断の実証性をめぐって
4 音楽教育理念と実践の史的展開
2-2 研究のスタンス
1 実践の開発
2 実践者による研究
3 研究と社会の関係
4 研究倫理と科学者の責任
【日本音楽教育学会倫理綱領】
第2部 音楽教育研究の方法
第1章 音楽教育研究の計画の立て方
1-1 研究の方法を考える
1 研究の視点とリサーチ・クエスチョン
2 研究計画とアプローチ
1-2 データと向き合う
1 データが物語る限界と広がり
2 質的研究における記述
3 文献研究の基本
4 質的情報と量的情報を共に扱うこと
5 思想を媒介として
1-3 研究の手法を知る
1 心理学の実験研究
2 情報技術による音楽研究の手法
3 調査研究
4 事例研究
5 観察研究:人と音楽
6 面接・インタビュー研究
第2章 音楽教育研究の組み立て方
2-1 研究の対象を明らかにする
1 歌うこと
2 聴くこと
3 奏でること
4 音楽をつくること
5 音楽を学ぶこと
6 音楽行動を捉え、その特徴を明らかにすること
7 音楽文化を継承すること
2-2 研究の場を決める
1 乳幼児の世界
2 音楽科授業における教師研究:教師の実践知
3 教育現場:教室の出来事を捉える
4 稽古場:能の「わざ」から学ぶ
5 地域社会:社会とつながる学び
6 外国につながりのある人々や多様なエスニック・グループの文化を探る
第3部 音楽教育研究のフィールドと実際
第1章 乳幼児と音楽
1-1 フィールドに生きる理論
1 乳幼児の音楽知覚認知研究最前線
2 乳幼児の音楽性をめぐる研究最前線
1-2 乳幼児と音楽との多様な関わり
1 環境を通しての教育
2 [実践研究事例]きょうだい間に見られる音楽的コミュニケーションの変容
3 [実践研究事例]わらべ歌遊びがもたらす音楽的コミュニケーション
4 [実践研究事例]囃子の口唱歌を用いた子どもと伝統音楽との出会い
5 [実践研究事例]保育の場で「音楽」との出会いをデザインする
6 [実践研究事例]音楽的アイデンティティの芽生えと共有
第2章 障害のある人と音楽
2-1 フィールドに生きる理論
1 障害のある子どもへの音楽教育
2 特別支援教育と音楽教育
3 インクルーシブ教育と音楽教育
4 障害児の多様な音楽表現
2-2 ともに生きる・ともに音楽を学ぶ
1 [実践研究事例]特別支援学校における音楽づくり
2 [実践研究事例]知的障害のある子どもの友人との関わりを広げる音楽づくり
3 [実践研究事例]音楽×美術で楽しむユニバーサルなワークショップ
4 [実践研究事例]「特別な配慮を必要とする児童生徒」の学びの保障
第3章 生涯にわたる学びと音楽
3-1 フィールドに生きる理論
1 音楽の生涯教育の理論
2 地域社会と音楽:文化資源としての音楽と内在する学び
3 アウトリーチ活動
3-2 生涯にわたる、社会とつながる音楽の学び
1 [実践研究事例]カラオケ活動に携わる高齢者
2 [実践研究事例]義太夫節のライヴ活動の音楽教育的成果と課題
3 [実践研究事例]公共ホールが支援する音楽の学び
第4章 小学校・中学校・高等学校における音楽教育
4-1 学校における音楽の意義
1 学校における音楽の学び
2 「資質・能力」の育成からみる音楽教育
3 教育行政・施策からみる音楽教育
4-2 授業における音楽の学び
1 授業づくり研究
2 評価研究
3 授業研究
4 歌唱
5 器楽
6 創作
7 鑑賞
4-3 音楽の学びの広がり
1 音楽文化との関わり
2 生活や社会との関わり
3 教科を横断しての音楽の学び
4 校種をつないでの音楽の学び
4-4 学校における音楽の学び
1 [実践研究事例]わざ言語による感覚の共有を通した学び
2 [実践研究事例]多文化音楽教育における自文化・民族への肯定的意識の形成過程
第5章 高等教育・教員養成課程における音楽教育
5-1 大学における音楽教育
1 大学における音楽教育の意味
2 教養教育としての音楽教育:US音楽史「音楽はなぜ人類の歴史から消滅しなかったのか」
5-2 教師教育の課題
1 音楽の先生になるということ
2 音楽の先生として育つ
3 音楽教員養成史の研究動向と課題
4 教職大学院の動向と課題
5-3 教員養成の国際的動向
1 香港での教員養成プログラム
2 欧州高等教育圏における教員養成制度:エストニアとフィンランドを中心に
5-4 教員養成の現場から
1 [実践研究事例]教員養成におけるピアノ弾き歌いの反転授業実践研究
2 [実践研究事例]授業設計シート・ミーティングによる授業づくりの取組み
3 [実践研究事例]教員養成課程では「移動ド唱法」をどう教えるべきか
5-5 保育者養成の課題
1 領域「表現」に関する専門的事項に係る科目をめぐって
2 保育者の専門性という観点から見た実技の位置付け
3 乳幼児教育の質の維持・向上に関わる国際動向
4 保育士・幼稚園教諭・保育教諭の研修とその課題
5-6 保育者養成の現場から
1 [実践研究事例]保育者養成における唱歌に着目した伝統音楽の指導
2 [実践研究事例]保育者養成における「竹」を用いた楽器制作を通した協働的学び
3 [実践研究事例]保育者養成校における世界音楽へのアプローチ
4 [実践研究事例]音楽・造形・身体を連携させた保育内容「表現」の授業実践
人名索引/事項索引
あとがき
編集担当者一覧
執筆者一覧
第1部 音楽教育研究の視座
第1章 音楽教育研究の今
1-1 人と音楽
1 人が音楽をすることと音楽教育研究
2 人が歌うことの意味
3 人が聴くことの意味
4 人が奏でることの意味:その始原と資源からの考察
5 音楽的コミュニケーションの原点
6 文化の中で育つ・育てることと音楽
7 ヒトの協働の起源と音楽
1-2 社会の中の音楽教育
1 学校教育と音楽:なぜ学校で音楽を教えるのか
2 社会教育・生涯学習と音楽
3 学校と社会を結ぶ音楽教育:音楽教育における新たな連携を模索する
4 社会集団と音楽教育
5 社会性と音楽:価値観の形成と多様性の受容
6 ウェルビーイングと音楽
7 情報化社会と音楽教育
1-3 歴史の中の音楽教育
1 歴史からみる音楽教育
2 歴史叙述としての音楽教育
3 文化史としての音楽教育
4 関係史としての音楽教育
第2章 「実践の学」「応用の学」としての音楽教育研究
2-1 音楽教育研究の学的基盤
1 文化の実践と教育研究
2 教育の実践と理論の往還
3 音楽教育研究における事実認識と価値判断の実証性をめぐって
4 音楽教育理念と実践の史的展開
2-2 研究のスタンス
1 実践の開発
2 実践者による研究
3 研究と社会の関係
4 研究倫理と科学者の責任
【日本音楽教育学会倫理綱領】
第2部 音楽教育研究の方法
第1章 音楽教育研究の計画の立て方
1-1 研究の方法を考える
1 研究の視点とリサーチ・クエスチョン
2 研究計画とアプローチ
1-2 データと向き合う
1 データが物語る限界と広がり
2 質的研究における記述
3 文献研究の基本
4 質的情報と量的情報を共に扱うこと
5 思想を媒介として
1-3 研究の手法を知る
1 心理学の実験研究
2 情報技術による音楽研究の手法
3 調査研究
4 事例研究
5 観察研究:人と音楽
6 面接・インタビュー研究
第2章 音楽教育研究の組み立て方
2-1 研究の対象を明らかにする
1 歌うこと
2 聴くこと
3 奏でること
4 音楽をつくること
5 音楽を学ぶこと
6 音楽行動を捉え、その特徴を明らかにすること
7 音楽文化を継承すること
2-2 研究の場を決める
1 乳幼児の世界
2 音楽科授業における教師研究:教師の実践知
3 教育現場:教室の出来事を捉える
4 稽古場:能の「わざ」から学ぶ
5 地域社会:社会とつながる学び
6 外国につながりのある人々や多様なエスニック・グループの文化を探る
第3部 音楽教育研究のフィールドと実際
第1章 乳幼児と音楽
1-1 フィールドに生きる理論
1 乳幼児の音楽知覚認知研究最前線
2 乳幼児の音楽性をめぐる研究最前線
1-2 乳幼児と音楽との多様な関わり
1 環境を通しての教育
2 [実践研究事例]きょうだい間に見られる音楽的コミュニケーションの変容
3 [実践研究事例]わらべ歌遊びがもたらす音楽的コミュニケーション
4 [実践研究事例]囃子の口唱歌を用いた子どもと伝統音楽との出会い
5 [実践研究事例]保育の場で「音楽」との出会いをデザインする
6 [実践研究事例]音楽的アイデンティティの芽生えと共有
第2章 障害のある人と音楽
2-1 フィールドに生きる理論
1 障害のある子どもへの音楽教育
2 特別支援教育と音楽教育
3 インクルーシブ教育と音楽教育
4 障害児の多様な音楽表現
2-2 ともに生きる・ともに音楽を学ぶ
1 [実践研究事例]特別支援学校における音楽づくり
2 [実践研究事例]知的障害のある子どもの友人との関わりを広げる音楽づくり
3 [実践研究事例]音楽×美術で楽しむユニバーサルなワークショップ
4 [実践研究事例]「特別な配慮を必要とする児童生徒」の学びの保障
第3章 生涯にわたる学びと音楽
3-1 フィールドに生きる理論
1 音楽の生涯教育の理論
2 地域社会と音楽:文化資源としての音楽と内在する学び
3 アウトリーチ活動
3-2 生涯にわたる、社会とつながる音楽の学び
1 [実践研究事例]カラオケ活動に携わる高齢者
2 [実践研究事例]義太夫節のライヴ活動の音楽教育的成果と課題
3 [実践研究事例]公共ホールが支援する音楽の学び
第4章 小学校・中学校・高等学校における音楽教育
4-1 学校における音楽の意義
1 学校における音楽の学び
2 「資質・能力」の育成からみる音楽教育
3 教育行政・施策からみる音楽教育
4-2 授業における音楽の学び
1 授業づくり研究
2 評価研究
3 授業研究
4 歌唱
5 器楽
6 創作
7 鑑賞
4-3 音楽の学びの広がり
1 音楽文化との関わり
2 生活や社会との関わり
3 教科を横断しての音楽の学び
4 校種をつないでの音楽の学び
4-4 学校における音楽の学び
1 [実践研究事例]わざ言語による感覚の共有を通した学び
2 [実践研究事例]多文化音楽教育における自文化・民族への肯定的意識の形成過程
第5章 高等教育・教員養成課程における音楽教育
5-1 大学における音楽教育
1 大学における音楽教育の意味
2 教養教育としての音楽教育:US音楽史「音楽はなぜ人類の歴史から消滅しなかったのか」
5-2 教師教育の課題
1 音楽の先生になるということ
2 音楽の先生として育つ
3 音楽教員養成史の研究動向と課題
4 教職大学院の動向と課題
5-3 教員養成の国際的動向
1 香港での教員養成プログラム
2 欧州高等教育圏における教員養成制度:エストニアとフィンランドを中心に
5-4 教員養成の現場から
1 [実践研究事例]教員養成におけるピアノ弾き歌いの反転授業実践研究
2 [実践研究事例]授業設計シート・ミーティングによる授業づくりの取組み
3 [実践研究事例]教員養成課程では「移動ド唱法」をどう教えるべきか
5-5 保育者養成の課題
1 領域「表現」に関する専門的事項に係る科目をめぐって
2 保育者の専門性という観点から見た実技の位置付け
3 乳幼児教育の質の維持・向上に関わる国際動向
4 保育士・幼稚園教諭・保育教諭の研修とその課題
5-6 保育者養成の現場から
1 [実践研究事例]保育者養成における唱歌に着目した伝統音楽の指導
2 [実践研究事例]保育者養成における「竹」を用いた楽器制作を通した協働的学び
3 [実践研究事例]保育者養成校における世界音楽へのアプローチ
4 [実践研究事例]音楽・造形・身体を連携させた保育内容「表現」の授業実践
人名索引/事項索引
あとがき