
2013年出版の『リッカルド・ムーティ自伝』に続く第2弾。ヴェルディをこよなく愛し、この作曲家に音楽家人生を捧げてきた世界的名指揮者ムーティ自らが語るヴェルディのオペラの真実。
「楽譜に全て書かれている」「楽譜に忠実である」ことの意味。自身が指揮した舞台を例にとり、歌手や演出家の興味深いエピソードを入れながら、名演奏家だからこその、実際に演奏してきたからこその説得力あるオペラ解説は、世界のオペラ・ファンのために、ヴェルディとその作品が描かれた貴重な書となっている。同時にムーティという真摯な音楽家の姿も浮かぶ。なるほど!の発見がいっぱい。付録に、鑑賞に便利なヴェルディのオペラ作品ミニ事典付き。

まえがき アルマンド・トルノ
序 人生を共にする音楽家
1 書いてある通りに正確に
2 ヴェルディに魔法をかけられた
3 音楽と言葉の完璧なる一致
4 誰が未来を読むことができるのか?
5 ヴェルディ、イタリアの男
6 ヴェルディとワーグナー
7 情熱と情熱を失うこと
エピローグ『お役に立てるよう努めました』
マエストロ・リッカルド・ムーティが指揮したヴェルディ作品
付録 ジョゼッペ・ヴェルディのオペラ作品 アルマンド・トルノ監修