雑誌 ムジカノーヴァ
ピアノを教える人、学ぶ人の雑誌
ムジカノーヴァ 2018年12月号
- 没後100年 初級から押さえておきたい ドビュッシーの教え方
- 今月の1曲:バルトーク《ルーマニア民俗舞曲》より「棒踊り」「帯踊り」「足踏み踊り」
内容紹介
[特集]
没後100年
初級から押さえておきたい ドビュッシーの教え方
◆初めてドビュッシーに出会う子供たちに教えておきたいこと
~『2つのアラベスク』『子供の領分』を例に~(青柳いづみこ)
ドビュッシーの研究家として知られる青柳いづみこさんに、初めてドビュッシー作品に触れる子どもたちへの指導のポイントや、ドビュッシーらしく弾くためのコツを教えていただきました。
◆Interview 菅野 潤
ドビュッシーの作品を理解するために、知っておきたいこと(堀江昭朗)
パリを拠点に活躍しているピアニスト・菅野潤さんは、現在、絵画や詩をテーマにしたドビュッシーのコンサートを展開されています。そこで、ドビュッシーを弾く際に知っておきたい文化的背景や演奏のコツなどについて幅広くお話しいただきました。
◆パスカル・ドゥヴァイヨン教授のスペシャル・レッスン
《子供の領分》全曲 演奏・指導法(パスカル・ドゥヴァイヨン/村田理夏子)
本誌での連載「ドビュッシー《前奏曲集》にチャレンジ!」も好評をいただいた、ドビュッシーのスペシャリスト、パスカル・ドゥヴァイヨン教授が《子供の領分》全曲を特別レクチャー! 豊富な譜例とともに、各曲の意味や演奏法、練習の仕方まで網羅した完全保存版です。
◆小中学生のレッスンにも使えるドビュッシーの「秘曲」(菊地裕介)
ドビュッシーの作品は、高度な演奏技術が必要な曲ばかりではありません。小中学生のレッスンにもふさわしいドビュッシーの「秘曲」を、この秋全曲演奏会を行ったピアニストの菊地裕介さんに選んでいただきました。
[今月の1曲]
(2018年11月号~2019年2月号選曲者:小貫ひろみ)
バルトーク《ルーマニア民俗舞曲》より「棒踊り」「帯踊り」「足踏み踊り」
[今月の1曲 連動企画]
◆誌上講座① アナリーゼ(壺井一歩)
各曲の構成・調性・特徴について、注目ポイントを明解に解説。民謡が元となっているこれらの曲について、バルトーク自身によるオーケストラ編曲にも触れながら、「編曲」というものについても考えていきます。
◆誌上講座② 演奏・指導法(パップ晶子)
25才の時から蓄音機を担いでハンガリーのあちこちの農村へ民俗音楽採集旅行をしていたバルトーク。彼が採集の現地で感動したルーマニアの音楽と踊りの正体を解き明かしながら、演奏法を考察していきます。
◆今月の1曲 豆知識
今月の1曲にまつわる豆知識を、譜例を用いながら解説します。
◆練習課題① ソルフェージュ(伊東光介)
「今月の1曲」の演奏をより豊かなものにするためのソルフェージュ。今回は、シンコペーションのリズムを美しく表現し、音程間の距離を意識する課題を掲載しました。
◆練習課題② エチュード(奥村 真)
「今月の1曲」を演奏する際に必要となるテクニックを身につけるためのエチュード集。
バルトークのアクセント指示を理解し、実践に活かすための練習法や、跳躍、スタッカート、弱音の効果的な練習法を教えていただきました。
[トピックス]
◆海外取材 第1回 ショパン国際ピリオド楽器コンクール(小倉貴久子/鷲野彰子)
9月にワルシャワで初開催された、フォルテピアノによるショパン・コンクールの模様を、フォルテピアノ奏者の小倉貴久子さん他に現地からレポートしていただきました。
◆Interview 千原英喜(長井進之介)
合唱作品が人気の千原英喜先生が、34曲からなるピアノ小品集『星月夜』を発表。作品に込められた想いや、演奏者へのメッセージを伺いました。
◆Report ピアノランドフェスティバル2018(豊永泰子)
今年で開催19回目を迎えるピアノランドフェスティバルの様子をレポートします。
◆プロコフィエフの魅力ってどんなところ?(上野優子)
CDデビュー10周年を記念してプロコフィエフ・ソナタ全曲シリーズをスタートさせたピアニストの上野優子さんに、プロコフィエフ作品の演奏へのヒントを教えていただきました。
[連載]
◆楽器ミュージアム(湯浅玲子)
毎月一つずつ、美しいイラストでオーケストラの楽器をご紹介しています。各部分の名称と役割・材質・大きさ・音域・調弦といったデータと、楽器の歴史と音色、名曲を掲載。今月の楽器は「トランペット」です。
◆作曲家の食卓(遠藤雅司)
世界各国の歴史料理を再現するプロジェクト「音食紀行」を主宰する遠藤雅司さんに、作曲家たちが当時、食べていた料理をご紹介いただきます。第3回は、ドビュッシーのお気に入りの料理です。
◆【最終回】Mentor Interview~師の教え、師を語る
金子勝子(堀江昭朗)
名ピアノ指導者の指導理念に迫るインタビューシリーズ。ご本人や師事したピアニストにお話をうかがっていきます。最終回は金子勝子先生。門下生には牛田智大さんをはじめ優秀なピアニストが多数おり、今年の夏には角野隼斗さんがピティナ・ピアノコンペティションの特級でグランプリを受賞しています。その指導の秘訣について伺いました。
◆【最終回】デュエットゥ かなえ&ゆかり 連弾相談室(デュエットゥ)
人気のピアノデュオ、デュエットゥが、連弾に興味がある!ぜひ取り組んでみたい!けれど実際にどうやったら連弾って楽しく、そしてクオリティも高いものになるの?と思っていらっしゃる先生方の相談に答える連載。最終回は、「舞台上と舞台後のメンタル面で大切なこと」。
◆『愛は風にのって』~作曲者による楽曲ガイド(田中カレン)
昨年12月刊行の田中カレン氏書き下ろし曲集『愛は風にのって』全21曲を、作曲者自身が解説する連載。自作のアナリーゼと演奏のアドバイスに、恩師三善晃先生の教えも交えた特別企画です。第6回の曲は《6. 笛吹きと縄文土器》。
◆ピアノ講師の旬の「お悩み」を解決!教室 改善プロジェクト(山本美芽)
全国のピアノ講師が集うフェイスブックグループ、山本美芽ライティング研究会では、日々お悩みの情報交換が行われています。その中から特に話題になった旬の「お悩み」をピックアップし、問題解決をこころみます。今月のお悩みは、「弾きたい曲?特にない」という生徒、自分の好きな《ドラえもん》だけしか弾かない生徒の指導について。
◆憧れの「即興演奏」の扉を開こう!~あなたにもアド・リブができる~(樹原涼子)
レッスンに役立つだけでなく、よりピアノを弾くことが楽しくなる即興演奏。難しいと思われがちですが、実は誰でもできるようになるのです。『ピアノランド』シリーズの著者・樹原涼子先生が、毎月異なるテーマで即興演奏をマスターする方法をご紹介します。
◆ばばっち先生の連続講座 ピアノレッスンに心理学を活かそう!(馬場一峰)
少し考え方を変えるだけで、レッスンがずっと楽に、楽しくなります。ピアノレッスンに活かせる心理学を、毎月一つずつ馬場一峰先生に紹介していただきます。
◆プロ意識を持ったピアノ指導者になろう!~教室運営からレッスン実践まで(益子祥子)
人気のピアノ指導者、ますこ先生がこれまで全国のピアノ指導者と一緒に考えてきた「ピアノ教室運営」と「レッスンの実践」について、たくさんの提案と具体例をお伝えしていきます。今月のテーマは、「グループレッスン」について。
◆スラスラ分かる 和声法学び直し塾(土田京子)
「楽譜の意味を読み取る」ことに、非常に重要な役割を果たすのが「和声の動き」であり、それには「和声法」の知識が不可欠です。しかし、「和声法」に苦手意識をもつ方は意外と多いのではないでしょうか?この連載を読み進めるうちに、あなたもきっと和声法と仲良くなれるはず。その手順を楽しく、平易な言葉で教えていただきます。
◆ピアノをめぐる情景(青澤隆明)
音楽評論家として活躍する著者が、「ムジカノーヴァ」読者に向けて厳選したディスク、ピアニスト、コンサート等について綴ります。読後はピアノについてもっともっと知りたくなるエッセイです。
◆音のパレット(江口文子)
ある町のピアノ教室で月に1度開催されるグループセッション。老若男女問わず、様々な生徒がピアノや音楽について語ります。門下から国際的に活躍する数多くのピアニストを輩出する江口文子先生による、ピアノレッスンのヒントが散りばめられた物語です。
◆楽譜調査室(佐々木邦雄)
インヴェンションの原曲に、伴奏パートを新たに加えた連弾伴奏集『ふたりのバッハ インヴェンション』。ピアノ1台でも連弾可能なため、普段のレッスンにも、発表会にも使える曲集です。楽譜の制作コンセプトや活用法を、佐々木邦雄先生に解説していただきました。
◆ピアノの先生のiPad活用術(足立由起子)
レッスンに役立つiPadの活用法を、足立由起子先生に解説していただきます。第6回のテーマは、楽譜の清書です。
◆生徒と見たい聴きたいCD&DVD(百瀬 喬)
最近リリースされた音楽ソフトからピアノ教室におススメの1枚をご紹介します。
◆ムジカ図書館(山本美芽)
ピアノ教本研究家が、指導者・学習者双方に役立つ本をご紹介します。
◆【最終回】ムジカ情報館
「セミナー」(2018/11/25~12/31)
◆演奏会批評
2018/8/26~9/30(雨宮さくら、石川哲郎、岡田敦子、河原 亨、柴田龍一、高瀬佳子、時幹雄、野平多美、原 明美、伴 玲児)
◆楽器店カリスマ マネージャーが、ピアノ教室を“優しく♪”斬る!(星野真之)
数百名に及ぶピアノの先生のお悩みを解決し続けてきた楽器店のカリスマ・マネージャーが、読んだらすぐに実行できる教室運営のアドバイスをお届けします。
[教材]
◆リトミックでマスター リズムのきほん(大城依子)
ダルクローズが創案したリトミックの考え方をベースに、リズムを基礎からマスターできる課題です。レッスン・アイディアが豊富な大城依子先生の教材は、レッスンで役立つこと間違いなし! 第5回のテーマは「休符」です。
◆ハノンクリニック(奈良井 巳城)
今回は、No.21~25について、指の独立と持続力についてのクリニックを開講します。すべて譜例入りの詳細な「指を保持する練習法」付き。
◆聴いて、味わって、1ランクUPの演奏をめざそう! おもしろ楽典講座(高橋千佳子)
退屈と思われがちな楽典も、アプローチ次第で子どもの瞳に好奇心をみなぎらせる起爆剤に大変身! 日頃のレッスンですぐに取り入れられる課題形式でお届けします。第8回は「七の和音」です。
◆レ・フレール 斎藤守也の 左手のための伴奏形エチュード(斎藤守也/解説:山本美芽)
人気の兄弟デュオ「レ・フレール」の兄・斎藤守也さんがこれまでに生み出し練習してきた左手のオリジナル伴奏形を、『ムジカノーヴァ』のために特別公開! 童謡・民謡の伴奏形として楽しいエチュードにしてくださいました。第6回は《パンダうさぎコアラ》。斎藤守也さんに、シャッフルの伴奏形の弾き方や身体の使い方、練習の仕方等についても詳しく伺いました。
◆音の宝石箱 for Kids(安倍美穂)
子どもたちが大好きなポピュラー作品を、やる気を引き出す工夫満載のアレンジでお届けします。今月の曲は、8月に永眠された、さくらももこさん作詞の「100万年の幸せ!!」です。
[巻末とじ込み]
◆今月の楽譜
ピアノ名曲フォーユー 日本を奏でる~やさしい連弾~《お正月~ゆき》(小原 孝)
童謡生誕100周年にちなみ、子どもたちに伝えたい「日本のうた」を連弾アレンジでお届けします。レベルは、親子でも楽しめる導入・初級程度。歌の内容も分かる、縦書きの歌詞付きです。今月の曲は、「お正月」と「雪」のメドレーです。
◆付録
「音名/音程」サイコロ&「あがる/さがる」カード(森田 香)
音程を学ぶためのサイコロとカードのセット。サイコロは、切り取って組み立てると正八面体になります。
【使い方】
①「あがる/さがる」カード2枚を裏にしておく。
②2つのサイコロを転がす。
③「あがる/さがる」カードを1枚めくり、指示に従って音名を答える。
(例)サイコロが「ド」「2」、カードが「あがる」だった場合
→「レ」と答える
12月号で取り上げた曲一覧
※「今月の1曲」以外の作品(括弧内は取り上げた記事のタイトル)
乾裕樹:パンダうさぎコアラ(左手のための伴奏形エチュード)
樹原涼子:ドリアンボートに乗って(憧れの「即興演奏」の扉を開こう!)
樹原涼子:フリジアンの罠(憧れの「即興演奏」の扉を開こう!)
樹原涼子:ミクソリディアンの活躍(憧れの「即興演奏」の扉を開こう!)
樹原涼子:リディアンドールの家(憧れの「即興演奏」の扉を開こう!)
シューベルト:野ばら(スラスラ分かる 和声法学び直し塾)
桑田佳祐:100万年の幸せ!!(音の宝石箱)
シュルホフ:5つの演奏会小品 Op.3(リズムのきほん)
ショパン:スケルツォ 第1番(聴いて、味わって、1ランクUPの演奏をめざそう! おもしろ楽典講座)
ショパン:バラード 第1番(リズムのきほん)
滝 廉太郎:お正月(ピアノ名曲フォーユー 日本を奏でる~やさしい連弾~)
田中カレン: 笛吹きと縄文土器(『愛は風にのって』~作曲者による楽曲ガイド)
ドビュッシー:アラベスク 第1番(特集/子供たちに教えておきたいこと)
ドビュッシー:アラベスク 第2番(特集/子供たちに教えておきたいこと)
ドビュッシー:アルバムの1ページ(特集/ドビュッシーの「秘曲」)
ドビュッシー:《子供の領分》より「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」(特集/子供たちに教えておきたいこと、ドビュッシーの「秘曲」)
ドビュッシー:《子供の領分》より「ゴリウォーグのケークウォーク」(特集/子供たちに教えておきたいこと、ドビュッシーの「秘曲」、音のパレット)
ドビュッシー:《子供の領分》より「象の子守歌」(特集/子供たちに教えておきたいこと)
ドビュッシー:《子供の領分》より「小さな羊飼い」(特集/子供たちに教えておきたいこと、ドビュッシーの「秘曲」)
ドビュッシー:《子供の領分》より「人形へのセレナード」(特集/子供たちに教えておきたいこと、ドビュッシーの「秘曲」)
ドビュッシー:《子供の領分》より「雪は踊っている」(特集/子供たちに教えておきたいこと)
ドビュッシー:コンクールの小品(特集/ドビュッシーの「秘曲」)
ドビュッシー:小さな黒人(特集/ドビュッシーの「秘曲」)
ドビュッシー:夢(特集/ドビュッシーの「秘曲」)
バッハ:インヴェンション 第8番(楽譜調査室)
バッハ:インヴェンション 第13番(楽譜調査室)
プロコフィエフ:《束の間の幻影Op.22》より「Poetico」(プロコフィエフの魅力ってどんなところ?)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ Op.10-1 第5番(リズムのきほん)
ヘンデル:《メサイア》より「ハレルヤ」(リズムのきほん)
メンデルスゾーン:結婚行進曲より(聴いて、味わって、1ランクUPの演奏をめざそう! おもしろ楽典講座)
モーツァルト:ピアノ・ソナタK.311 第1楽章(スラスラ分かる 和声法学び直し塾)
文部省唱歌:ゆき(ピアノ名曲フォーユー 日本を奏でる~やさしい連弾~)
没後100年
初級から押さえておきたい ドビュッシーの教え方
◆初めてドビュッシーに出会う子供たちに教えておきたいこと
~『2つのアラベスク』『子供の領分』を例に~(青柳いづみこ)
ドビュッシーの研究家として知られる青柳いづみこさんに、初めてドビュッシー作品に触れる子どもたちへの指導のポイントや、ドビュッシーらしく弾くためのコツを教えていただきました。
◆Interview 菅野 潤
ドビュッシーの作品を理解するために、知っておきたいこと(堀江昭朗)
パリを拠点に活躍しているピアニスト・菅野潤さんは、現在、絵画や詩をテーマにしたドビュッシーのコンサートを展開されています。そこで、ドビュッシーを弾く際に知っておきたい文化的背景や演奏のコツなどについて幅広くお話しいただきました。
◆パスカル・ドゥヴァイヨン教授のスペシャル・レッスン
《子供の領分》全曲 演奏・指導法(パスカル・ドゥヴァイヨン/村田理夏子)
本誌での連載「ドビュッシー《前奏曲集》にチャレンジ!」も好評をいただいた、ドビュッシーのスペシャリスト、パスカル・ドゥヴァイヨン教授が《子供の領分》全曲を特別レクチャー! 豊富な譜例とともに、各曲の意味や演奏法、練習の仕方まで網羅した完全保存版です。
◆小中学生のレッスンにも使えるドビュッシーの「秘曲」(菊地裕介)
ドビュッシーの作品は、高度な演奏技術が必要な曲ばかりではありません。小中学生のレッスンにもふさわしいドビュッシーの「秘曲」を、この秋全曲演奏会を行ったピアニストの菊地裕介さんに選んでいただきました。
[今月の1曲]
(2018年11月号~2019年2月号選曲者:小貫ひろみ)
バルトーク《ルーマニア民俗舞曲》より「棒踊り」「帯踊り」「足踏み踊り」
[今月の1曲 連動企画]
◆誌上講座① アナリーゼ(壺井一歩)
各曲の構成・調性・特徴について、注目ポイントを明解に解説。民謡が元となっているこれらの曲について、バルトーク自身によるオーケストラ編曲にも触れながら、「編曲」というものについても考えていきます。
◆誌上講座② 演奏・指導法(パップ晶子)
25才の時から蓄音機を担いでハンガリーのあちこちの農村へ民俗音楽採集旅行をしていたバルトーク。彼が採集の現地で感動したルーマニアの音楽と踊りの正体を解き明かしながら、演奏法を考察していきます。
◆今月の1曲 豆知識
今月の1曲にまつわる豆知識を、譜例を用いながら解説します。
◆練習課題① ソルフェージュ(伊東光介)
「今月の1曲」の演奏をより豊かなものにするためのソルフェージュ。今回は、シンコペーションのリズムを美しく表現し、音程間の距離を意識する課題を掲載しました。
◆練習課題② エチュード(奥村 真)
「今月の1曲」を演奏する際に必要となるテクニックを身につけるためのエチュード集。
バルトークのアクセント指示を理解し、実践に活かすための練習法や、跳躍、スタッカート、弱音の効果的な練習法を教えていただきました。
[トピックス]
◆海外取材 第1回 ショパン国際ピリオド楽器コンクール(小倉貴久子/鷲野彰子)
9月にワルシャワで初開催された、フォルテピアノによるショパン・コンクールの模様を、フォルテピアノ奏者の小倉貴久子さん他に現地からレポートしていただきました。
◆Interview 千原英喜(長井進之介)
合唱作品が人気の千原英喜先生が、34曲からなるピアノ小品集『星月夜』を発表。作品に込められた想いや、演奏者へのメッセージを伺いました。
◆Report ピアノランドフェスティバル2018(豊永泰子)
今年で開催19回目を迎えるピアノランドフェスティバルの様子をレポートします。
◆プロコフィエフの魅力ってどんなところ?(上野優子)
CDデビュー10周年を記念してプロコフィエフ・ソナタ全曲シリーズをスタートさせたピアニストの上野優子さんに、プロコフィエフ作品の演奏へのヒントを教えていただきました。
[連載]
◆楽器ミュージアム(湯浅玲子)
毎月一つずつ、美しいイラストでオーケストラの楽器をご紹介しています。各部分の名称と役割・材質・大きさ・音域・調弦といったデータと、楽器の歴史と音色、名曲を掲載。今月の楽器は「トランペット」です。
◆作曲家の食卓(遠藤雅司)
世界各国の歴史料理を再現するプロジェクト「音食紀行」を主宰する遠藤雅司さんに、作曲家たちが当時、食べていた料理をご紹介いただきます。第3回は、ドビュッシーのお気に入りの料理です。
◆【最終回】Mentor Interview~師の教え、師を語る
金子勝子(堀江昭朗)
名ピアノ指導者の指導理念に迫るインタビューシリーズ。ご本人や師事したピアニストにお話をうかがっていきます。最終回は金子勝子先生。門下生には牛田智大さんをはじめ優秀なピアニストが多数おり、今年の夏には角野隼斗さんがピティナ・ピアノコンペティションの特級でグランプリを受賞しています。その指導の秘訣について伺いました。
◆【最終回】デュエットゥ かなえ&ゆかり 連弾相談室(デュエットゥ)
人気のピアノデュオ、デュエットゥが、連弾に興味がある!ぜひ取り組んでみたい!けれど実際にどうやったら連弾って楽しく、そしてクオリティも高いものになるの?と思っていらっしゃる先生方の相談に答える連載。最終回は、「舞台上と舞台後のメンタル面で大切なこと」。
◆『愛は風にのって』~作曲者による楽曲ガイド(田中カレン)
昨年12月刊行の田中カレン氏書き下ろし曲集『愛は風にのって』全21曲を、作曲者自身が解説する連載。自作のアナリーゼと演奏のアドバイスに、恩師三善晃先生の教えも交えた特別企画です。第6回の曲は《6. 笛吹きと縄文土器》。
◆ピアノ講師の旬の「お悩み」を解決!教室 改善プロジェクト(山本美芽)
全国のピアノ講師が集うフェイスブックグループ、山本美芽ライティング研究会では、日々お悩みの情報交換が行われています。その中から特に話題になった旬の「お悩み」をピックアップし、問題解決をこころみます。今月のお悩みは、「弾きたい曲?特にない」という生徒、自分の好きな《ドラえもん》だけしか弾かない生徒の指導について。
◆憧れの「即興演奏」の扉を開こう!~あなたにもアド・リブができる~(樹原涼子)
レッスンに役立つだけでなく、よりピアノを弾くことが楽しくなる即興演奏。難しいと思われがちですが、実は誰でもできるようになるのです。『ピアノランド』シリーズの著者・樹原涼子先生が、毎月異なるテーマで即興演奏をマスターする方法をご紹介します。
◆ばばっち先生の連続講座 ピアノレッスンに心理学を活かそう!(馬場一峰)
少し考え方を変えるだけで、レッスンがずっと楽に、楽しくなります。ピアノレッスンに活かせる心理学を、毎月一つずつ馬場一峰先生に紹介していただきます。
◆プロ意識を持ったピアノ指導者になろう!~教室運営からレッスン実践まで(益子祥子)
人気のピアノ指導者、ますこ先生がこれまで全国のピアノ指導者と一緒に考えてきた「ピアノ教室運営」と「レッスンの実践」について、たくさんの提案と具体例をお伝えしていきます。今月のテーマは、「グループレッスン」について。
◆スラスラ分かる 和声法学び直し塾(土田京子)
「楽譜の意味を読み取る」ことに、非常に重要な役割を果たすのが「和声の動き」であり、それには「和声法」の知識が不可欠です。しかし、「和声法」に苦手意識をもつ方は意外と多いのではないでしょうか?この連載を読み進めるうちに、あなたもきっと和声法と仲良くなれるはず。その手順を楽しく、平易な言葉で教えていただきます。
◆ピアノをめぐる情景(青澤隆明)
音楽評論家として活躍する著者が、「ムジカノーヴァ」読者に向けて厳選したディスク、ピアニスト、コンサート等について綴ります。読後はピアノについてもっともっと知りたくなるエッセイです。
◆音のパレット(江口文子)
ある町のピアノ教室で月に1度開催されるグループセッション。老若男女問わず、様々な生徒がピアノや音楽について語ります。門下から国際的に活躍する数多くのピアニストを輩出する江口文子先生による、ピアノレッスンのヒントが散りばめられた物語です。
◆楽譜調査室(佐々木邦雄)
インヴェンションの原曲に、伴奏パートを新たに加えた連弾伴奏集『ふたりのバッハ インヴェンション』。ピアノ1台でも連弾可能なため、普段のレッスンにも、発表会にも使える曲集です。楽譜の制作コンセプトや活用法を、佐々木邦雄先生に解説していただきました。
◆ピアノの先生のiPad活用術(足立由起子)
レッスンに役立つiPadの活用法を、足立由起子先生に解説していただきます。第6回のテーマは、楽譜の清書です。
◆生徒と見たい聴きたいCD&DVD(百瀬 喬)
最近リリースされた音楽ソフトからピアノ教室におススメの1枚をご紹介します。
◆ムジカ図書館(山本美芽)
ピアノ教本研究家が、指導者・学習者双方に役立つ本をご紹介します。
◆【最終回】ムジカ情報館
「セミナー」(2018/11/25~12/31)
◆演奏会批評
2018/8/26~9/30(雨宮さくら、石川哲郎、岡田敦子、河原 亨、柴田龍一、高瀬佳子、時幹雄、野平多美、原 明美、伴 玲児)
◆楽器店カリスマ マネージャーが、ピアノ教室を“優しく♪”斬る!(星野真之)
数百名に及ぶピアノの先生のお悩みを解決し続けてきた楽器店のカリスマ・マネージャーが、読んだらすぐに実行できる教室運営のアドバイスをお届けします。
[教材]
◆リトミックでマスター リズムのきほん(大城依子)
ダルクローズが創案したリトミックの考え方をベースに、リズムを基礎からマスターできる課題です。レッスン・アイディアが豊富な大城依子先生の教材は、レッスンで役立つこと間違いなし! 第5回のテーマは「休符」です。
◆ハノンクリニック(奈良井 巳城)
今回は、No.21~25について、指の独立と持続力についてのクリニックを開講します。すべて譜例入りの詳細な「指を保持する練習法」付き。
◆聴いて、味わって、1ランクUPの演奏をめざそう! おもしろ楽典講座(高橋千佳子)
退屈と思われがちな楽典も、アプローチ次第で子どもの瞳に好奇心をみなぎらせる起爆剤に大変身! 日頃のレッスンですぐに取り入れられる課題形式でお届けします。第8回は「七の和音」です。
◆レ・フレール 斎藤守也の 左手のための伴奏形エチュード(斎藤守也/解説:山本美芽)
人気の兄弟デュオ「レ・フレール」の兄・斎藤守也さんがこれまでに生み出し練習してきた左手のオリジナル伴奏形を、『ムジカノーヴァ』のために特別公開! 童謡・民謡の伴奏形として楽しいエチュードにしてくださいました。第6回は《パンダうさぎコアラ》。斎藤守也さんに、シャッフルの伴奏形の弾き方や身体の使い方、練習の仕方等についても詳しく伺いました。
◆音の宝石箱 for Kids(安倍美穂)
子どもたちが大好きなポピュラー作品を、やる気を引き出す工夫満載のアレンジでお届けします。今月の曲は、8月に永眠された、さくらももこさん作詞の「100万年の幸せ!!」です。
[巻末とじ込み]
◆今月の楽譜
ピアノ名曲フォーユー 日本を奏でる~やさしい連弾~《お正月~ゆき》(小原 孝)
童謡生誕100周年にちなみ、子どもたちに伝えたい「日本のうた」を連弾アレンジでお届けします。レベルは、親子でも楽しめる導入・初級程度。歌の内容も分かる、縦書きの歌詞付きです。今月の曲は、「お正月」と「雪」のメドレーです。
◆付録
「音名/音程」サイコロ&「あがる/さがる」カード(森田 香)
音程を学ぶためのサイコロとカードのセット。サイコロは、切り取って組み立てると正八面体になります。
【使い方】
①「あがる/さがる」カード2枚を裏にしておく。
②2つのサイコロを転がす。
③「あがる/さがる」カードを1枚めくり、指示に従って音名を答える。
(例)サイコロが「ド」「2」、カードが「あがる」だった場合
→「レ」と答える
12月号で取り上げた曲一覧
※「今月の1曲」以外の作品(括弧内は取り上げた記事のタイトル)
乾裕樹:パンダうさぎコアラ(左手のための伴奏形エチュード)
樹原涼子:ドリアンボートに乗って(憧れの「即興演奏」の扉を開こう!)
樹原涼子:フリジアンの罠(憧れの「即興演奏」の扉を開こう!)
樹原涼子:ミクソリディアンの活躍(憧れの「即興演奏」の扉を開こう!)
樹原涼子:リディアンドールの家(憧れの「即興演奏」の扉を開こう!)
シューベルト:野ばら(スラスラ分かる 和声法学び直し塾)
桑田佳祐:100万年の幸せ!!(音の宝石箱)
シュルホフ:5つの演奏会小品 Op.3(リズムのきほん)
ショパン:スケルツォ 第1番(聴いて、味わって、1ランクUPの演奏をめざそう! おもしろ楽典講座)
ショパン:バラード 第1番(リズムのきほん)
滝 廉太郎:お正月(ピアノ名曲フォーユー 日本を奏でる~やさしい連弾~)
田中カレン: 笛吹きと縄文土器(『愛は風にのって』~作曲者による楽曲ガイド)
ドビュッシー:アラベスク 第1番(特集/子供たちに教えておきたいこと)
ドビュッシー:アラベスク 第2番(特集/子供たちに教えておきたいこと)
ドビュッシー:アルバムの1ページ(特集/ドビュッシーの「秘曲」)
ドビュッシー:《子供の領分》より「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」(特集/子供たちに教えておきたいこと、ドビュッシーの「秘曲」)
ドビュッシー:《子供の領分》より「ゴリウォーグのケークウォーク」(特集/子供たちに教えておきたいこと、ドビュッシーの「秘曲」、音のパレット)
ドビュッシー:《子供の領分》より「象の子守歌」(特集/子供たちに教えておきたいこと)
ドビュッシー:《子供の領分》より「小さな羊飼い」(特集/子供たちに教えておきたいこと、ドビュッシーの「秘曲」)
ドビュッシー:《子供の領分》より「人形へのセレナード」(特集/子供たちに教えておきたいこと、ドビュッシーの「秘曲」)
ドビュッシー:《子供の領分》より「雪は踊っている」(特集/子供たちに教えておきたいこと)
ドビュッシー:コンクールの小品(特集/ドビュッシーの「秘曲」)
ドビュッシー:小さな黒人(特集/ドビュッシーの「秘曲」)
ドビュッシー:夢(特集/ドビュッシーの「秘曲」)
バッハ:インヴェンション 第8番(楽譜調査室)
バッハ:インヴェンション 第13番(楽譜調査室)
プロコフィエフ:《束の間の幻影Op.22》より「Poetico」(プロコフィエフの魅力ってどんなところ?)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ Op.10-1 第5番(リズムのきほん)
ヘンデル:《メサイア》より「ハレルヤ」(リズムのきほん)
メンデルスゾーン:結婚行進曲より(聴いて、味わって、1ランクUPの演奏をめざそう! おもしろ楽典講座)
モーツァルト:ピアノ・ソナタK.311 第1楽章(スラスラ分かる 和声法学び直し塾)
文部省唱歌:ゆき(ピアノ名曲フォーユー 日本を奏でる~やさしい連弾~)