• 双子座ピアニストは二重人格?

書籍 評論・読み物

双子座ピアニストは二重人格?

音をつづり、言葉を奏でる

青柳いづみこ

定価
1,760円 (本体1,600円+税)
判型・頁数
4-6・240頁
発行年月
2004年11月
ISBNコード
9784276211889
商品コード
211880
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内容紹介

1990年ごろから積極的に執筆活動を開始、99年『翼のはえた指―評伝安川加壽子』で吉田秀和賞を受賞した現役ピアニスト青柳いづみこ氏は、現在朝日新聞書評欄も担当、その的確な批評で音楽ファンの間に大きな話題となっている。本書は、青柳氏による初の音楽エッセイ集。エッセイというより音楽論集といえる内容の充実した読み物である。これまで様々な媒体に執筆した原稿をテーマ別に7章に分け、1冊にまとめたもの。日々演奏家として作品に対峙し考えていなくては導き出せない深い分析と、鋭い感性から生み出される洞察力に満ちた表現がみごとである。

目次

(序論)ドビュッシーの時間
<1> 私のなかの「二つ」
 ピアノとエクスタシー/私がピアノをやめるとき/図書館で見たドビュッシーの素顔/二つのフランス/仮面のある風景 ◇コラム 弦が切れた!
<2>ドビュッシーをめぐって
 もし、ドビュッシーがジイドだったら?/ピアノで描くドビュッシーの光と影/ワーグナーとドビュッシー/《ペレアスとメリザンド》 ◇コラム 感覚指数
<3>ピアニスト的作曲家論
 モーツァルトとの出会い/おとぎばなしと《魔笛》――グリム、エッシャー、モーツァルト/ピアニシモの秘密――マーラーとドビュッシー/劣等生のサティ/ニュートラルなシューベルト/ドイツの黒い森 ブラームス/シューマンのジレンマ ◇コラム 楽器の顔
<4>音楽の背景
 あぶない鏡の幻想――ドビュッシーと《アッシャー家の崩壊》をめぐって/1890年の青春――ドビュッシーとパリの詩人たち/パリの街、セーヌは流れる/コメディア・デッラルテ(イタリア喜劇)と音楽――じとじととからからのお話/水の女/ドビュッシーとラヴェルの話 ◇コラム カメラマン
<5>大いに飲み、食べ、語る
 酒は涙かためいきか……/食の審美眼/フランス音楽のエスプリ/マルセイユの思い出/ニースの桃の夢――マルセイユと南フランス ◇コラム ネルの思い出
<6>ピアニスト的演奏論
 キャンセルする天才、しない天才――アルゲリッチとラローチャ/双頭の女神ヤヌス――ポリーニとミケランジェリ/マニエってるミケランジェリがドビュッシーを弾くと……/神の国の序列――『グルダの真実』を読んで/作曲家系ピアニストの演奏は、なぜ面白いのか? ◇コラム 無駄毛再考
<7> 演奏することと書くこと
 批評の暴力/批評の諸問題/安川加壽子先生の評伝を書き終えて/書評とコンサート評/演奏することと書くこと