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書籍 評論・読み物

ベートーヴェンのトリセツ

指揮者が読み解く天才のスゴさ

曽我大介 著/酒井邦嘉 協力

定価
2,420円 (本体2,200円+税)
判型・頁数
A5・192頁
発行年月
2021年12月
ISBNコード
9784276200128
商品コード
200120

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内容紹介

世界を舞台に第一線で活躍している指揮者・曽我大介が、ベートーヴェンの傑作の力の秘密を読み解く一冊。
ベートーヴェンの名曲解説や伝記物は世に多いが、本書はベートーヴェンの代名詞ともいえる9曲の「交響曲」を中心に、ベートーヴェンの革新的な創作術の「スゴさ」を、指揮者ならではの演奏現場からの実践と豊富な知識、作品への斬新な視点と切り口によってわかりやすく解説しており、その意味で唯一無二のベートーヴェン本となっている。
ベートーヴェンを読み解くうえでの鍵となる「指揮者のこだわり」や「コラム」、「トリビア」なども多数掲載。また、本書協力者で脳生理学者の酒井邦嘉による、科学的観点からベートーヴェンをとらえたコラムも一読の価値がある。
ベートーヴェンの交響曲ファン、アマチュアからプロフェッショナルまでのオーケストラ奏者必携の『ベートーヴェンの究極の取扱説明書』。

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目次

はじめに ベートーヴェンのスゴさ/ベートーヴェンの創作モットー

第1部 天才の想像力を育んだもの
 第1章 天才を育んだ街・ボン
 第2章 独立音楽家として人生を切り開く
 第3章 先輩からバトンを受け取り、未来を切り開く
 第4章 疾病・恋・戦争~創作に影響を与えた個人的な出来事

第2部 天才の作曲法の秘密
 第1章 ベートーヴェンの作曲工程
 第2章 ベートーヴェンの作曲技法① ―基本編―
 第3章 ベートーヴェンの作曲技法② ―応用編―

第3部 ベートーヴェンの交響曲~9つのイノヴェーション(+序曲)
 第1章 交響曲第1番 立志の一曲
 第2章 交響曲第2番 疾走するエネルギー、疾病の影
 第3章 交響曲第3番《英雄交響曲》 交響曲の価値観を変えた一曲~英雄様式の音楽的定義
 第4章 交響曲第4番 「割り込み」で作られた一曲~溢れる推進力
 第5章 交響曲第5番 作曲法の革命~「ジャジャジャジャーン」で一曲作る―主題変容の極み―
 第6章 交響曲第6番《田園交響曲》 ベートーヴェンが「田園」を描くのに使った手法とは?
 第7章 交響曲第7番 運動エネルギーを表に掲げた力強い交響曲
 第8章 交響曲第8番 山椒は小粒でもぴりりと辛い
 第9章 交響曲第9番 特別な意味を持って歴史に刻まれてきた一曲
 第10章 序曲(他の管弦楽曲)

第4部 エピローグ 
 ベートーヴェンの魂を追いかけた人、ベートーヴェンの亡霊に追いかけられた人

[酒井邦嘉のコラム]
1 幼年期のトレーニングや学習が才能に与える影響
2 「写経」のトレーニングはなぜ有効なのか
3 後世の目標となった科学者たち

[コラム]
ベートーヴェンの恋愛観
デジタルで触れるベートーヴェンの世界
ベートーヴェンの記譜法の特徴
ベートーヴェンの交響曲は一体何人で演奏されたのか?
ベートーヴェンの先駆けとなる《田園交響曲》
ベートーヴェンのチェロとコントラバスの書法
ここが残念!ベートーヴェン ベートーヴェンの指揮
演奏時間から見えるベートーヴェンの交響曲の規模、そしてマエストロの個性

あとがき
参考文献
本書内に登場するベートーヴェンの作品
人名索引