ムジカノーヴァ 2016年6月号
今月号

ムジカノーヴァ 2016年6月号

子どもにちゃんと伝わる教え方 音量の大小だけじゃない! 強弱記号

今月の1曲:ハイドン ソナタ ハ長調 Hob.XVI:35 op.30-1 第1楽章

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【定価】¥905 (税込)
【判型】A4変
【発行】2015年5月
【商品コード】938606
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特集

 

子どもにちゃんと伝わる教え方
音量の大小だけじゃない! 強弱記号

◆再確認講座(西尾 洋)

単なる音量の大小を示すだけにとどまらない強弱記号。それらを豊かな表現へと繋げていくには、どうすればいいのか。具体的な練習法も交えながら解説していきます。

◆レッスン物語 さくらちゃん 強弱記号のマジック大発見 の巻(北村智恵)

このシリーズ、3回目の登場となる「さくらちゃん」。彼女が胸躍らせた強弱記号に関する大発見とは? 先生が宿題に出した“音楽的な演奏において大切なこと”が学べる曲”とは? 強弱記号に関する指導のポイントをレッスン物語で学びます。

 

今月の1曲

 

ハイドン ソナタ ハ長調 Hob.XVI:35 op.30-1 第1楽章

 

今月の1曲 連動企画

 

◆音楽ミュージアム パパ・ハイドン〜どんなパパだった?〜(湯浅玲子)

 「今月の1曲」に関連する絵や写真を掲載し、作曲家の生涯や作品の時代背景など、幅広い知識を提供する「ふりがな」付き「読み物教材」。今月号は、エステルハージ宮殿の絵を掲載しています。

◆誌上講座 .▲淵蝓璽
 2拍目のウラに命がこもる
(春畑セロリ)

 “びっくりオジさん”ことハイドンが要所要所にちりばめたさまざまなアイディア。そのいくつかをピックアップしながら、オジさんが仕掛けたステキな演出の数々を探っていきます。

◆誌上講座◆ ̄藾奸指導法
 古典派の作品を魅力的に演奏するための手立て〜ハイドンのソナタを例に〜
(今峰由香)

 古典派の作品を楽しく演奏するための手立てを、「アーティキュレーション」「ペダルの使い方」「強弱」「速度記号」等に注目しながら、考察していきます。

◆練習課題.愁襯侫А璽献(高橋千佳子)

 「今月の1曲」の演奏をより豊かなものにするためのソルフェージュ。今回は、左手の3分割と右手の4分割のリズムの違い、ハイドン特有のイレギュラーなアクセントを体感する課題を掲載しています。

◆練習課題▲┘船紂璽(城 寿昭)

 「今月の1曲」を演奏する際に必要となるテクニックを身につけるためのエチュード集。今回は三連符を美しく弾くためのエチュードです。

◆ペーパークラフト ハイドン

 色を塗って切り抜き、1ヵ所のり付けするだけで完成する簡単なペーパーラフトの第7弾です。

付録

 

付録

 

◆音楽地図1 オーストリア(湯浅玲子)

 教材ポスターの新シリーズ「音楽地図」。音楽にまつわる事柄を美しいイラストにして地図の周りにちりばめました。第1回は、「今月の1曲」の作曲家、ハイドンが生まれた国、オーストリアです。

 

付録

 

トピックス

 

◆絵本で学ぶハイドンと強弱記号

 今月号の特集で提案がなされた絵本の活用法。教材としても重宝しそうな絵本を3冊紹介しました。

◆日本ピアノ教育連盟 第32回 全国研究大会
 マッティ・ラエカッリオ 公開レッスン
(船越理恵)

 3月末に上野学園大学で開催された、日本ピアノ教育連盟主催「第32回全国研究大会」より、ピアニスト、音楽教育者として世界的に活躍を続けるマッティ・ラエカッリオ氏の公開レッスンの模様を、一部抜粋してお届けします。

◆Report ロシア奏法によるピアノ教本 スペシャル・セミナー(山本美芽)

 2015年の発売以来、各地で開催されてきたロシア奏法によるピアノ教本『はじめの一歩』を題材としたセミナー。3月21日に開催されたスペシャル・セミナーをレポートしました。

◆樹原涼子と名器を巡る旅 第4回 ファツィオリ(工藤啓子)

 2016年の刊行25周年を記念し、現在進行中のシリーズ。各ピアノメーカーの最高機種の響きを体感し、演奏や指導に活かしていくというねらいの「名器を巡る旅」第4回。その模様をレポートします。今回の「名器」は「ファツィオリ」。

◆今は大変でも、こんな瞬間が訪れるかもしれません(平岡あや子)

 練習は全くと言っていいほどしてこない。それでも毎週教室にやって来る・・・。そんな生徒さんが、突然、やる気を見せた実例を2つ紹介しています。

 

連載

 

◆コレに注目!

グッズ、グルメ、楽器等々、注目のアイテムを紹介していきます。今回は、ピアノの歴史を学ぶ教材としても使える「民音音楽博物館ポストカード」。

◆プロフェッサー探訪 堀 由紀子(堀江昭朗)

国内外の大学で教鞭をとる教育者へのインタビューシリーズ。第21回は、フェリス女学院大学教授の堀由紀子さん。幼少時代の恩師である安川加寿子先生との思い出や、留学先のスイスでの数々の出会い、現在の教授活動の理念などを語っていただきました。

写真:満田 聡

堀 由紀子

◆レッスン密着レポ ピアノデュオ ドゥオール(飯田有抄)

話題・注目の演奏家や指導者によるレッスンの模様を誌上で再現する隔月連載。レッスン全体の流れ、指導ポイント、効果的な練習法、先生へのインタビュー等、盛りだくさんの中身です。今回の講師は、ピアノデュオ「ドゥオール」の白水芳枝先生と藤井隆史先生です。

写真:岡本 央

ピアノデュオ ドゥオール

◆あんな話・こんな話(秋末直志)

短いコラムの中に、レッスンのヒントがぎっしり。先生の説明力アップをお手伝いします。

◆【新連載】「グランフィール」アップライトピアノにグランドピアノの機能を!

 アップライトピアノに搭載することでグランドピアノのタッチと響きが実現する「グランフィール」。連載初回は、その取り付け現場を見学。発注者である野崎ちゆき先生のお話を中心にお届けします。

◆ムジカをめぐる旅(江口文子)

門下から国際的に活躍する数多くのピアニストを輩出している筆者による、新感覚の“読んで旅する”西洋音楽の歴史。読み手の想像力を刺激する語り口です。

◆パリ レッスン promenade(船越清佳)

パリ在住の筆者が、フランスで定評のある指導者のレッスンの中から即実践できるアイディアを紹介していく隔月連載。パリ発の最新情報をお届けします。

◆対談 御木本澄子×酒井直隆
 ピアノ奏法とピアニストの手
(酒井直隆)

フィンガー・トレーニング研究者と音楽家専門外来医による対談。ピアノを「演奏する手」のあり方を、科学的な観点も交えながら考えていきます。

◆楽譜調査室(松枝由紀子/藤原一弘)

 「調査1」は「発表会の曲」。発表会当日に向けて、生徒のモチベーションを上げる様々な工夫をしている松枝由紀子先生に、プログラムの曲選びについてうかがいました。
 「調査2」の「オントモ楽譜情報」では、ウィーン原典版『バッハ フランス風序曲』を取り上げ、ウィーン原典版ならではのメリット等について、解説の訳を担当された藤原一弘先生に教えていただきました。

◆今月のプレトーク 今村央子(堀江昭朗)

今、もっとも注目したいアーティスト、教育者などにインタビューします。

◆ムジカ ザ スポットライト(今井 顕/日生劇場ファミリーフェスティヴァル2016)

今話題のイベント主催者から、「ムジカノーヴァ」読者へ向けたメッセージをお届けします。

◆生徒と見たい聴きたいCD&DVD(百瀬 喬)

最近リリースされた音楽ソフトからピアノ教室におススメの1枚をご紹介します。

◆ムジカ図書館(山本美芽)

ピアノ教本研究家が、指導者・学習者双方に役立つ本をご紹介します。

◆簡単! 便利! デジタルなレッスン(川上美紀子)

個人の音楽教室向けのコンサルタントをされている川上美紀子先生に、生徒募集につながるFacebookの活用法を教えていただきました。

◆演奏会批評

2016/3/4〜3/29の演奏会より(雨宮さくら、石川哲郎、加藤一郎、柴田龍一、原 明美、伴 玲児、道下京子)

◆ムジカばーばの 突撃!となりのレッスン室(岩嶺尚江、吉田しんこ)

ピアノ指導において大切なことを、ムジカばーば(ピアノの先生応援キャラクター)が日本中を旅しながら全国各地の先生方へ伝えていきます。

◆ムジカ情報館

「セミナー」(5/25〜6/30)と「コンクール&オーディションetc.」(予選・第1次選考・音源審査etc.:9/1〜9/30)

 

教材

 

◆初めての伴奏づけと即興演奏(西尾 洋)

 「楽譜がないと弾けません症候群」からの脱却を呼びかける筆者による即興メソッド。筆者曰く「できるかできないかは、やるかやらないかの違いだけ」!

◆楽譜
 音の宝石箱 〜大人のピアノ〜
(安倍美穂)

 子どもたちが大好きなポピュラー作品を、彼らのやる気を引き出す工夫満載のアレンジでお届けします。今月の曲は、映画『魔女の宅急便』の挿入歌、《海の見える街》。

 

巻末とじ込み

 

◆今月の楽譜

バロック名曲メドレー連弾(轟 千尋)

 バッハの作品を中心としたバロック時代の名曲を、メドレー連弾でお届けします。レベルはプリモ・セコンドともに中級。講師演奏にもおすすめの1曲です!

 

6月号で取り上げた曲一覧

 

※「今月の1曲」以外の作品(括弧内は取り上げた記事のタイトル)
ヴィヴァルディ:『四季』より《春》(今月の楽譜)
クレメンティ:ソナチネ ハ長調 Op.36-3 第1楽章(特集)
クレメンティ:ソナチネ ニ長調 Op.36-6 第1楽章(日本ピアノ教育連盟 第32回全国研究大会 公開レッスン)
サローヤン:『はじめの一歩』第3巻より《人形》(Report ロシア奏法セミナー)
シューベルト:即興曲 変ホ長調 D.899-2/Op.90-2(日本ピアノ教育連盟 第32回全国研究大会 公開レッスン)
シューマン:『ユーゲント・アルバム』op.68より《メロディ》(特集)
シューマン:『ユーゲント・アルバム』op.68より《兵隊さんの行進曲》(特集)
チェコ民謡:『はじめの一歩』第1巻より《リス》(Report ロシア奏法セミナー)
ハイドン:ソナタ Hob.XVI/35 第1楽章(誌上講座演奏・指導法)
ハイドン:ソナタ Hob.XVI/37 第3楽章(誌上講座演奏・指導法)
ハイドン:ソナタ Hob.XVI/52 第1楽章(パリレッスンpromenade)
J.S.バッハ:G線上のアリア(今月の楽譜)
J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ(今月の楽譜)
J.S.バッハ:『フランス風序曲 BWV813/831a』より《Overture》(楽譜調査室)
J.S.バッハ:『フランス風序曲 BWV813/831a』より《Courante》(楽譜調査室)
J.S.バッハ:『フランス風序曲 BWV813/831a』より《Passpied 2》(楽譜調査室)
久石 譲:海の見える街(音の宝石箱)
ブラームス:『ハンガリー舞曲集』より 第1番 ト短調(レッスン密着レポ)
ブラームス:『ハンガリー舞曲集』より 第5番 嬰ヘ短調(レッスン密着レポ)
フランスのうた:『はじめの一歩』第2巻より《大きなシカ》(Report ロシア奏法セミナー)
ヘンデル:『水上の音楽』より《アラ・ホーン・パイプ》(今月の楽譜)

 今月号の特集は、不定期シリーズ「子どもにちゃんと伝わる教え方」第4弾。ピアノを始めて間もなく子どもたちが出会うこととなる「強弱記号」が、今回のテーマです。西尾洋先生による「再確認講座」で、強弱記号が生まれた背景やその歴史をたどりながら、「楽譜に書いてあるフォルテやピアノなどの、ほんのわずかなヒントから、どれだけ多彩な響きをイメージすることができるか」の大切さを再確認していきます。
 続く北村智恵先生による「レッスン物語」では、主人公のさくらちゃんが、学習者が陥りやすい強弱記号にまつわる“勘違い”に自ら気づき、作曲家がそれらの記号に託したメッセージを読みとることにチャレンジしていきます。

 「今月の1曲」は、ハイドン作品。隔月連載「パリレッスンpromenade」(船越清佳)のレナ・シェレシェフスカヤ先生によるレッスン曲も、偶然ハイドンでした。その中で先生がこんなことを話されています――「ハイドンのように、音楽そのものが“ユーモア”を体現している作曲家はそう多くはありません」と。子どもたちに、そのことをどうやって感じとってもらえばいいでしょう。
 まずはハイドンに関する記事から。ふりがな付き読み物教材「音楽ミュージアム」(湯浅玲子)で、エステルハージ宮殿の絵を見ながら「パパ・ハイドン」と呼ばれたこの作曲家への興味を引き出した後、とじ込み付録の新シリーズ「音楽地図」で彼が生まれたオーストリアについて学んだり、カラーページで紹介した絵本を読んだり・・・。
 次に、誌上講座「アナリーゼ」(春畑セロリ)や練習課題「ソルフェージュ」(高橋千佳子)などを参考に楽譜をじっくり眺め、「びっくりな瞬間を演出する音」を探してみたり、先生と一緒にメロディーを歌うなどの体感を通して「こう弾きたい!」というイメージを膨らませていったり・・・。
 その後、特集「レッスン物語」に書かれているように、本当の技術指導――「どうすればどういう音が出るかということを具体的に把握させる」時間へ。この段階で役立つ知識も、6月号の中だけで多数発見できることと思います。
 例えば、欲しい音や奏でたい音楽のイメージを鮮明にする方法として、マッティ・ラエカッリオ氏の公開レッスンレポートでは「この16分音符に言葉をのせるとしたら、どういった言葉がマッチするのか」、「パリレッスンpromenade」のレナ・シェレシェフスカヤ先生は「休符の上で『あっ、そう?』と言ってみて」、とお二方とも言葉を当てはめる方法を提案しています。
 ロシア奏法によるピアノ教本『はじめの一歩』のスペシャル・セミナーでは、タッチへの意識を高めるために、さまざまなものに『触れる』経験を積むことを勧めています。
 身体の使い方については、連載「あんな話・こんな話」(秋末直志)でのカルタ取りやマリつきの話が参考になります。
 「うちの生徒は練習嫌いで、それどころでは・・・」と悩み多き先生には、実話「今は大変でも、こんな瞬間が訪れるかもしれません」(平岡あや子)で、折れそうな心を奮い立たせましょう。
 ミシン目入りで簡単に切り離せる「今月の楽譜」は、「バロック名曲メドレー連弾」(轟 千尋)。練習に入る前に、隔月連載「レッスン密着レポ」のドゥオールによるレッスンレポートにぜひ目を通してください。連弾する楽しさが倍増することと思います。

 そのほかにも読み応えのある記事がいろいろ。新たな知識の習得とともに、バラバラだった知識がどんどんつながっていく楽しさを、今月号でも味わっていただければと思います。
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