ムジカノーヴァ 2016年7月号
今月号

ムジカノーヴァ 2016年7月号

ピアノがもっと好きになる!上手な“ご褒美”のあげ方

今月の1曲:メンデルスゾーン ヴェネツィアの舟歌 Op.30-6 《無言歌》第2集より

在庫
【定価】¥905 (税込)
【判型】A4変
【発行】2016年6月
【商品コード】938607
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特集

 

ピアノがもっと好きになる!
上手な爐緩美瓩里△科

◆発表会の記念品 徹底調査〜お菓子編(佐野由美子)

生徒が日頃の練習成果を発揮する発表会。「がんばったね」という気持ちを込めて、記念品を渡す先生も多いことでしょう。今回は、指導経験が豊富で、記念品探しも得意な佐野由美子先生に、生徒に喜ばれるおいしいお菓子をご紹介いただきました。

堀 由紀子

写真:岡田 央

◆ピアノの先生 座談会(福田りえ、松井美香、松枝由紀子)

生徒のやる気を引き出す「ご褒美」は、物以外にも、言葉かけ、努力の可視化、達成感などさまざま。実際のレッスンでは先生方はどのように「ご褒美」を活用しているのでしょうか? また、「ご褒美」に対する考え方は? 子どもの心理にも詳しい3人の先生にお集まりいただき、それぞれお考えをうかがいました。

◆interview 岸 英光(道下京子)

コーチングの第一人者である岸 英光先生は、「ほめる」教育に警鐘を鳴らしています。
その理由や、コーチングの観点からピアノ指導に役立つアドバイスをいただきました。

 

今月の1曲

 

メンデルスゾーン:ヴェネツィアの舟歌 嬰ヘ短調 Op.30-6 《無言歌》第2集より

 

今月の1曲 連動企画

 

◆音楽ミュージアム メンデルスゾーン家の日曜音楽会(湯浅玲子)

 「今月の1曲」に関連する絵や写真を掲載し、作曲家の生涯や作品の時代背景など、幅広い知識を提供する「ふりがな」付き「読み物教材」。今月号は、ゲーテがメンデルスゾーン少年のピアノを聴いている場面の絵を掲載しています。

◆メンデルスゾーンは「幸せなお金持ちのおぼっちゃん」だった?−差別の苦しみを努力で乗り越えた作曲家(吉成 順)

 「メンデルスゾーンの家はお金持ちでした。そのおかげでまったく苦労せず、才能を伸ばすことができました」と昔の本には書かれています。それは本当でしょうか?メンデルスゾーンは生涯にわたってユダヤ人差別に苦しめられました。それに立ち向かい、音楽を「生きる力」としてがんばり続けた姿は、子どもたちに勇気を与えてくれることでしょう。

◆誌上講座 .▲淵蝓璽
 響きの迷路 は 心のヒダヒダの乱反射
(若林千春)

 《ヴェネツィアの舟歌》は、3度の響きに取り囲まれながら構成されています。まるで「ヴェネツィアの3度地獄!」。作曲家のこの狙いを意識して弾くことで、奥深い心の動きを表現することができます。

◆誌上講座◆ ̄藾奸指導法
 メンデルスゾーンならではの美しい色合いを味わいましょう
(久元祐子)

 裕福な家庭で育ち、水彩画を得意としたメンデルスゾーン。そんな彼ならではの、きめ細やかな筆致、美しい色合いを味わいながら演奏するためのポイントを、「今月の1曲」の譜例を取り上げながらご紹介します。

◆楽譜 今月の1曲 ヴェネツィアの舟歌

◆練習課題.愁襯侫А璽献(佐怒賀悦子)

 「今月の1曲」の演奏をより豊かなものにするためのソルフェージュ。今回は、嬰へ短調音階を8分の6拍子のリズムに乗せて歌う課題、また、カノンで歌う課題を掲載しました。

◆練習課題▲┘船紂璽(伊賀あゆみ)

 「今月の1曲」を演奏する際に必要となるテクニックを身につけるためのエチュード集。
左手アルペジオのポジション移動、重音のバランス作り、右手トリルのエチュードを掲載。

◆ペーパークラフト メンデルスゾーン

 色を塗って切り抜き、1ヵ所のり付けするだけで完成する簡単なペーパーラフトの第8弾です。

付録

 

トピックス

 

◆フランスの名ピアニスト、フランソワ=ルネ・デュシャーブルが語る「クラシック音楽の敷居を低くする方法」(船越清佳)

 フランスから名ピアニストのインタビューが届きました。国際舞台から引退後、常識にとらわれず、自由な発想でボランティア活動やコンサートを開いている、さながらクラシック音楽の伝道師のような方。とくに子ども向けコンサートでの工夫は、ピアノ・レッスンのヒントにもなりそうです。

◆時代とともに進化をつづける「ピアノランドメソッド」の全貌(船越理恵)

 去る4月25日、東京のヤマハ銀座コンサートサロンで開催された樹原涼子氏による「ピアノランド25周年記念 特別企画セミナー」から。時代とともに進化をつづけるピアノランドメソッドのエッセンスをお届けします。

◆フォルマシオン・ミュジカルを扱った 日本ソルフェージュ研究協議会 第9回講演会(船越理恵)

 フォルマシオン・ミュジカルは、音楽を幅広い視点で捉える新しいソルフェージュ教育法として、近年ピアノ指導者の間でも注目を集めています。この教育法立ち上げの中心人物は、フランスの優れたピアニスト・作曲家でパリ国立高等音楽院の教授を務めたオデット・ガルテンロブでした。彼女から直接の薫陶を受けた照屋正樹氏の講演からは、この教育法の真の目的、その根本的な考え方について、改めて知ることができました。

◆第3回スタインウェイ・コンクールin Japan入賞者の指導者にきく(小倉多美子)

 世界最高峰のピアノメーカー、スタインウェイ&サンズ社により1936年からドイツ・ハンブルクで始まった「スタインウェイ・コンクール」(対象:16歳まで)。日本でも2011年からスタートし、第3回の今年も将来を嘱望したくなる際立つ才能が上位入賞しました。年齢カテゴリーA、優勝・聴衆賞の澤田幸希さんと、カテゴリーBで優勝した渡邉奏さんの師である永井礼子先生、カテゴリーB第2位・聴衆賞の石井美有さんの師・田代稚恵美先生のお二人に、レッスンで大切にしていることについてお話を伺いました。

◆Report ピティナ・ピアノ指導セミナーVol.49 パップ晶子 バルトークのピアノ作品の指導法(工藤啓子)

 全日本ピアノ指導者協会(PTNA)の創立50周年の幕開けとして開催された「ピティナ・ピアノ指導セミナーVol.49」。この中から、パップ晶子先生によるプレゼンテーションで、民謡と音階とリズムに親しむことから始めるバルトーク作品の指導法について、お届けします。

バルトークの民謡採集の様子

バルトークの民謡採集の様子(左から4人目がバルトーク)

◆クロイツァー教授の功績とクロイツァー賞受賞者たち(小倉多美子)

 毎年、東京藝術大学、国立音楽大学、武蔵野音楽大学各大学院ピアノ専攻修了生の中から、特に優れた方に贈呈されている「クロイツァー賞」。この賞の名前になったクロイツァー教授は、いったいどのような功績を残されたのでしょうか。第46回受賞者たちへのインタビューも併せてお届けします。

 

連載

 

◆プロフェッサー探訪 津上智実(堀江昭朗)

国内外の大学で教鞭をとる教育者へのインタビュー・シリーズ。第22回は、神戸女学院大学音楽学部音楽学科教授の津上智実さん。「音楽によるアウトリーチ」という新しいプログラムを立ち上げ、学生に社会の中での音楽の役割を考えさせる機会を与えています。そんな津上さんの教育理念を、自身の経歴を振り返りながら語っていただきました。

写真:満田 聡

堀 由紀子

◆「グランフィール」連載第2回〜グランフィールの「仕組み」ってどうなっているの? 店頭販売する「三浦ピアノ」に突撃取材!(吉田しんこ)

アップライトピアノに搭載することでグランドピアノのタッチと響きが実現する「グランフィール」。連載第2回は、その「仕組み」の詳細に迫ります。店頭販売を行う三浦ピアノに伺い、実際にピアノの内部を見ながら教えていただきました。

◆対談 御木本澄子×酒井直隆
 ピアノ奏法とピアニストの手
(酒井直隆)

フィンガー・トレーニング研究者と音楽家専門外来医による対談。ピアノを「演奏する手」のあり方を、科学的な観点も交えながら考えていきます。

◆簡単! 便利! デジタルなレッスン(足立由起子)

ピアノのレッスンで役立つ「iPad活用法セミナー」を開催している足立由起子先生に、おすすめのアプリを教えていただきました。

◆楽譜調査室(大岡史恵/伊藤康英)

 「調査1」は「発表会の曲」。子どもはもちろん、大人のピアノも応援している大岡史恵先生に、大人向けの「おさらい会」の選曲方法をうかがいました。「調査2」の「オントモ楽譜情報」では、「ぐるぐるピアノ」でおなじみの伊藤康英先生の新刊『スイーツタイム』を取り上げ、それぞれの曲を演奏するにあったってのワンポイント・アドバイスをうかがいました。

◆ムジカをめぐる旅(江口文子)

門下から国際的に活躍する数多くのピアニストを輩出している筆者による、新感覚の“読んで旅する”西洋音楽の歴史。読み手の想像力を刺激する語り口です。

◆パリ レッスン promenade(船越清佳)

パリ在住の筆者が、フランスで定評のある指導者のレッスンの中から即実践できるアイディアを紹介していく隔月連載。パリ発の最新情報をお届けします。

◆楽譜調査室(松枝由紀子/藤原一弘)

 「調査1」は「発表会の曲」。発表会当日に向けて、生徒のモチベーションを上げる様々な工夫をしている松枝由紀子先生に、プログラムの曲選びについてうかがいました。
 「調査2」の「オントモ楽譜情報」では、ウィーン原典版『バッハ フランス風序曲』を取り上げ、ウィーン原典版ならではのメリット等について、解説の訳を担当された藤原一弘先生に教えていただきました。

◆今月のプレトーク 秋山徹也(堀江昭朗)

今、もっとも注目したいアーティスト、教育者などにインタビューします。

◆ムジカ ザ スポットライト(藤 拓弘/室内楽短期セミナー)

今話題のイベント主催者から、「ムジカノーヴァ」読者へ向けたメッセージをお届けします。

◆生徒と見たい聴きたいCD&DVD(百瀬 喬)

最近リリースされた音楽ソフトからピアノ教室におススメの1枚をご紹介します。

◆ムジカ図書館(山本美芽)

ピアノ教本研究家が、指導者・学習者双方に役立つ本をご紹介します。

◆あんな話・こんな話(秋末直志)

短いコラムの中に、レッスンのヒントがぎっしり。先生の説明力アップをお手伝いします。

◆ムジカばーばの それ、気になるわ。 第5回 チェンバロ製作 (吉田しんこ)

ピアノの先生応援キャラクター「ムジカばーば」が、気になる人や場所、イベント等を訪ね歩く隔月連載。イラスト中心のレポートには、「ばーば」の鋭い観察力が存分に発揮されています。今回は横田ハープシコード工房に伺い、チェンバロ製作の珍しい製作現場を取材させていただきました。

◆演奏会批評

2016/4/17〜5/7の演奏会より(壱岐邦雄、石川哲郎、柴田龍一、伴 玲児)

◆[新連載]明日のレッスンに使える おもしろ音楽史(萩谷由喜子/吉田しんこ)

「楽譜がないと弾けません症候群」からの脱却を呼びかける筆者による即興メソッド。筆者曰く「できるかできないかは、やるかやらないかの違いだけ」!

◆ムジカ情報館

 「セミナー」(6/25〜7/31)と「コンクール&オーディションetc.」(予選・第1次選考・音源審査etc.:10/1〜10/31)

 

教材

 

◆初めての伴奏づけと即興演奏(西尾 洋)

 「楽譜がないと弾けません症候群」からの脱却を呼びかける筆者による即興メソッド。筆者曰く「できるかできないかは、やるかやらないかの違いだけ」!

◆楽譜
 音の宝石箱 〜大人のピアノ〜
(佐土原知子、戸田 愛)

 「オシャレな大人テイストアレンジ」をコンセプトとした、大人向けのポピュラーピアノ楽譜の隔月連載。今月の曲は《海》。

◆シート
 音符を探せ
(小貫ひろみ)

 たくさんの音符の中から、特定の音名の組み合わせの楽譜を探し出す、不定期連載シリーズ。第1弾のターゲットは「ドレド」です。譜読みスピードアップに役立てられるよう、時間を計って記入する欄も設けています。

◆継続表彰&修了証

 「継続表彰」は発表会やコンクールに連続して出場した生徒さんに、「修了証」は曲集やドリルを終えた生徒さんに向けて、それぞれお使いいただけるシートです。生徒さんのモチベーションアップのツールとしてご活用いただけます。

 

巻末とじ込み

 

◆今月の楽譜

[ピアノ連弾 縮小アレンジ版]

 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 Op.64 第1楽章より(ピアニスターHIROSHI) 「メンコン」の愛称でも親しまれている名曲を、ピアノ連弾アレンジでお届けします。難易度は上級。講師演奏におすすめの1曲です。

◆付録

PIANOポストカード

 

7月号で取り上げた曲一覧

 

※「今月の1曲」以外の作品(括弧内は取り上げた記事のタイトル)
 伊藤康英:『スイーツタイム』より《チョコレート・ダモーレ》(楽譜調査室)
 伊藤康英:『スイーツタイム』より《ジェラート・コン・カフェ》(楽譜調査室)
 伊藤康英:『スイーツタイム』より《バイエル・ラグ》(楽譜調査室)
 伊藤康英:『スイーツタイム』より《だんだんサンバ》(楽譜調査室)
 伊藤康英:『スイーツタイム』より《ザ・ジュピター》(楽譜調査室)
 伊藤康英:『スイーツタイム』より《琉球幻想曲》(楽譜調査室)
 井上武士:海(音の宝石箱)
 バルトーク:『子供のために 第1巻』より第10番《子供の踊り》(ピティナ・ピアノ指導セミナーVol.49)
 バルトーク:『子供のために 第2巻』より第40番《豚飼いの踊り》(ピティナ・ピアノ指導セミナーVol.49)
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲Op.64 第1楽章より(今月の楽譜)

 今月の特集は、生徒のやる気を引き出す“ご褒美”について。シールやお菓子、プレゼントなどの物の他にも、言葉かけや努力の可視化などさまざまなご褒美がありますが、その上手な活用の仕方について、子どもの心理にも詳しいピアノ指導者の先生方による座談会や、コーチングの第一人者によるお話により探っていきます。発表会の記念品に喜ばれるおいしいお菓子も徹底調査しました。

 今月の1曲はメンデルスゾーン《ヴェネツィアの舟歌》。音楽ミュージアムとふりがな付き読み物で、メンデルスゾーンが送った人生の真実を知り、アナリーゼではこの曲に張り巡らされている「3度」の網目について、演奏・指導法では美しい色合いを味わいながら演奏するためのポイントを教えていただきました。ソルフェージュでは嬰ヘ短調を歌って感じ、エチュードで片手ずつ、必要となるテクニックを取り出して練習しましょう。

 インタビュー記事では、フランスの名ピアニストのデュシャーブル氏に子ども向けコンサートの工夫などを、第3回スタインウェイ・コンクールin Japan入賞者の指導者にレッスンで大切にしていることについて、日本のピアノ界に多大な貢献をしたレオニード・クロイツァーの名を冠した賞の受賞者たちにピアノへの取り組み方について、伺いました。今月のプロフェッサー探訪は、神戸女学院大学の津上智実先生です。

 話題のセミナーのレポートは、今年25周年を迎えるピアノランドメソッドのエッセンスと、パップ晶子先生による民謡と音階とリズムに親しむことから始めるバルトーク作品の指導法について。

 「ムジカばーばの それ、気になるわ。」では珍しいチェンバロ製作の現場を取材、レッスンの話題にぜひご活用いただきたい新連載「おもしろ音楽史」もスタートしました。

 楽譜は、大人向けのおしゃれなアレンジによる《海》と、ピアニスターHIROSHIさんによる演奏効果抜群のメンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」第1楽章より連弾ヴァージョンです。

 小貫ひろみ先生監修の「音符を探せ」は、ゲーム感覚で譜読みをスピードアップできる教材。七夕の短冊がモチーフになっています。

 今月号には、ヴェネツィアの運河、海、天の川、等々、水にまつわるイメージがたくさん。きらめきやゆらぎ、波しぶきなど、想像し身体で感じながら、それが曲でどう表されているのかを知り、豊かな表現に結びつけていきたいですね!
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