音楽をはじめる子供たちのための、ピアノとソルフェージュの教本。ピアノを「弾く」ことは常に「歌う」ことの延長にあること、そのために早期に十分な「読譜能力」を付けること、そして鍵盤に触れるときにはすでに「表現」が始まっていること、を目標とする。桐朋学園大学附属「子供のための音楽教室」の指導方法や「コダーイ・システム」のリズム唱などを用いて、音感や読譜力などの基礎力を、ピアノを使って順序良く楽しく学ぶ。第１巻はレッスンの場で、絵本を読むような感覚で生徒と一緒に読み進めるので、宿題がいらない。読譜指導を五線ではなく線のない3つの音の形の把握から始め、その後、一線譜から五線譜へと導入するのも大きな特徴で、この方法によって、移調や多様な音部記号に対応できる総合的な能力を養われる。全編を通じて伴奏の響きが美しく、また雨田光弘のかわいいネコのイラストが本を楽しく彩る。

1）ピアノとの出会い
　ピアノのからだ
　ピアノのこえ
　こっちへすすむと....
　よいしせい
2）ド・レ・ミ.... のまえに
　くろいけんばん
　うでがうたうと....
　おおきなブランコ
　うっふっふ わっはっは
　しろいワルツ
　くろ・しろ・おどろ！
　いちじくにんじん
　そろりそろり
　オクターヴのまほう
　オクターヴのたび
3）鍵盤と音名順列
　ド・レ・ミのいるところ
　カッコウのもりで
　ファ・ソ・ラ・シのいるところ
　おとのなまえ
　おんめいリングでしりとり
　みっつのおと
4）手と指への意識
　きみの ゆびを かんじょう
　どっちの どのゆび なんのおと？
5）音符との出会い
　３ぼんのゆびで①
　おとの え①
　３ぼんのゆびで②
　おとの え②
　４ほんのゆびで①
　４ほんのゆびで②
　５ほんのゆびで
6）楽譜への導入
　やさしくあるこう
　トおんきごう の やくそく
　ちゅういぶかく あるこう
　げんきにあるこう
　ヘおんきごう の やくそく
　そわそわ...どきっ！
　１つたかい と １つひくい
　？は なんのおと？
　もっこり と へこみ
　もっこりうた
　かくれんぼ
　ひるまの あくび
　おうさまの おふれ
　だったとさ
　だいじょうぶかな？
7）リズム・拍・拍子・小節
　じぶんの ことばに みみを すまそう
　リズムって なに？
　リズムしょう
　こころの あしおと
　たぁ・ティティ・すん のうた①
　たぁ・ティティ・すん のうた②
　ひょうしって なに？
　ひょうしきごう
8）復習と応用
　りょうてを つかって
　せん と かん
　よかったね
　はみだしおんぷ
　かぜが わたってゆく
　おんぷをかこう①
　おんぷをかこう②
音階奏について／リズム唱について
巻末付録①おとよみれんしゅう
巻末付録②リズムのれんしゅう