• シューベルトの音符たち

書籍 評論・読み物

シューベルトの音符たち

池辺晋一郎の「新シューベルト考」

池辺晋一郎

定価
2,750円 (本体2,500円+税)
判型・頁数
A5・196頁
発行年月
2006年9月
ISBNコード
9784276200630
商品コード
200630

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内容紹介

「音楽の友」に2004年から2006年まで2年にわたって連載されたものを補筆、まとめたもの。既刊「バッハの音符たち」「モーツァルトの音符たち」「ブラームスの音符たち」のコンセプトを継承し、作曲家ならではの視点から、その音楽のみのアプローチをしている。音符をながめつつ、シューベルトは著者・池辺の生長の要所要所に登場し、天才と感服する作曲家かつ格別親しみをもった作曲家であるということが、面白く語られている。

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目次

はじめに

第1章 即興曲なのに――アムプロムプチュ作品90-4
第2章 ひと色の手法――「魔王」に「野ばら」をちょこっと乗せて――
第3章 アマチュア的純度――交響曲第5番
第4章 「動かぬ旋律」の魅力――「死と乙女」――
第5章 シューベルトが愛した和音――アルペッジョーネ・ソナタ
第6章 非凡さを隠した旋律――劇音楽「ロザムンデ」――
第7章 主題の確信的構造――交響曲第8番「グレート」
第8章 大先達ベートーヴェンを意識して――「ザ・グレート」のつづき
第9章 毅然たる「さすらい人」――「幻想曲」作品15――
第10章 勇壮=軍隊だった時代――3つの軍隊行進曲――
第11章 春では出せない冬の味――冬の旅 その1――
第12章 冬は、長い――冬の旅 その2――
第13章 冬来たれども春やはり遠し――冬の旅 その3――
第14章 冬は浮遊する――冬の旅 その4――
第15章 「メロディの成育」の面白さ――イタリアふう序曲
第16章 のびのび感に満ちた曲――ピアノ三重奏曲D.898
第17章 平明な平常心――ドイツ・ミサ曲
第18章 明るさに徹して――ピアノ五重奏曲「ます」
第19章 作曲技法の充実――交響曲第7番「未完成」その1
第20章 互いに兄弟の2つの楽章――未完成交響曲 その2
第21章 逸音の秘密――ピアノ・ソナタ第13番イ長調
第22章 偉大な大樹の影?――オクテット(八重奏曲)
第23章 歌曲集に賭けた意欲――「美しき水車小屋の娘」
第24章 未完もまた、いい――オペラ「人質」