歌い継いでいきたい,また高校生だからこそチャレンジしてほしい,芸術性に富む作品と,生徒たちが親しみやすい作品とをバランスよく揃えました。また生徒の実態や学習環境を踏まえ,難易度や表現形態にも留意しました。
「自分で音楽する力」を身につけ,生涯にわたって音楽に親しむために,読譜,リズム,メロディー,ハーモニー,言葉と音楽,外国語の歌唱をテーマに,「これだけは覚えておいてほしい音楽表現の基礎・基本」を示しました。
たとえば,ミュージカル映画『レ・ミゼラブル』。口絵の場面写真に興味をもったら「I Dreamed a Dream」,「民衆の歌」の歌唱へ,ミュージカルに興味をもったら「ミュージカル」の資料ページへ……など,学習を展開しやすいように関連資料を収載しました。
先生方それぞれの目標や題材に合わせて使いやすいよう,学習目標を絞り込まず,歌唱,器楽,鑑賞,創作の順に教材を並べたシンプルな構成が基本になっています。指導が苦手な領域については指導書でしっかりサポートいたします。
導入にぴったりのボディー・パーカッション。まずは楽譜を見せずに先生がパート②を演奏するのがおすすめです。はじめはコール&レスポンス、そして演奏しながら次のフレーズの聴き取り、最後には即興演奏、と展開していきます。リズムだけでなくニュアンスも模倣すると、よりアンサンブルを楽しむことができます。
グループでの発表は、自分たちで振り付けを考えて、アンサンブルの楽しさを分かち合うこともできます。
世界中で親しまれるイングランド民謡をアルト・リコーダーとギターで。美しいメロディーでアルト・リコーダーの柔和な響きを味わい、弾きやすいコード進行でギターの基礎的な技能を学べます。この曲のさまざまなバージョンによる演奏を鑑賞するのもおすすめです。
アルゼンチン・タンゴの代表曲にピアノやキーボードで挑戦。タンゴ特有のリズムや歯切れの良さを味わいながら、4人で協力して楽しく練習できます。ピアソラなどの他の作曲家のタンゴも鑑賞し聴き比べをすると、よりタンゴへの理解が深まります。