浜松国際ピアノコンクールゆかりの出演者による「浜松国際ピアノ・フェスティバル2021

浜松国際ピアノコンクールの審査委員長を務めるピアニスト小川典子。
フェスティヴァルでは、11月14日にエラールピアノでリサイタルを開催
©S.Mitsuta

新型コロナウイルスの影響により中止となった「第11回浜松国際ピアノコンクール」。過去最多となる452名の応募があるなど大きな期待が寄せられていたことから、コンクールに代わって若手演奏家の支援などを目的とした「浜松国際ピアノ・フェスティバル2021」）が11月7日～28日に開催される。会場は静岡県のアクトシティ浜松。

初日（11月7日）のオープニング公演は第10回浜松国際ピアノコンクールの優勝者ジャン・チャクムルのリサイタル。
11月14日には、第10・11回に続き2024年「第12回浜松国際ピアノコンクール」の審査委員長を務めることが決定している小川典子が、1874年製エラールピアノ（浜松市楽器博物館所蔵）でリサイタルを行う。
11月28日のフィナーレ公演には、牛田智大（第10回浜松国際ピアノコンクール第2位、第16回浜松国際ピアノアカデミーコンクール第1位）、髙木竜馬（第19回浜松国際ピアノアカデミーコンクール第1位）、小井土文哉（第21回浜松国際ピアノアカデミーコンクール第1位）が、高関健指揮、東京交響楽団とともにピアノ協奏曲を演奏。

そのほか、佐藤卓史、阪田知樹、上原彩子、海老彰子、實川風といった、浜松国際ピアノコンクールや浜松国際ピアノアカデミーゆかりのピアニストが続々と登場する。

さらに、第11回浜松国際ピアノコンクールに参加申込をした日本人ピアニストがコンクール会場のアクトシティ浜松で演奏する「＜あなたが審査員＞第11回浜松国際ピアノコンクール応募者によるリサイタル」を、3日間にわたり行う（11月25～27日）。

配信イヴェントとして「第11回浜松国際ピアノコンクール」委嘱作品の作曲者・川島素晴による委嘱作品解説講座や、オンラインでの「委嘱作品作初演大会『Hama-Con-Plex』ショーケース」、音楽ライター高坂はる香氏によるトークセッションなども開催される。

チケットの一般発売は9月19日の予定。
公演の詳細は下記のとおり。

◎浜松国際ピアノ・フェスティバル2021
〈期間・会場〉11月7～28日・アクトシティ浜松（静岡県）

①オープニング　ジャン・チャクムル ピアノ・リサイタル

〈日時・会場〉11月7日14時・アクトシティ浜松 中ホール
〈曲目〉川島素晴《Hama-Con-Plex》（第11回浜松国際ピアノコンクール委嘱作品）、シューマン《クライスレリアーナ》、他

②若き巨匠　佐藤卓史×阪田知樹 ジョイント・リサイタル

〈日時・会場〉11月13日14時・アクトシティ浜松 中ホール
〈曲目〉
▼第1部 阪田知樹：モーツァルト《幻想曲》K.475、ショパン《幻想ポロネーズ》、他
▼第2部 佐藤卓史：シューベルト《楽興の時》から「第1曲」～「第3曲」、《幻想曲》D605（未完・佐藤卓史による補筆完成版）、他

③審査委員長が奏でる名器　小川典子 plays サティ on エラール

〈日時・会場〉11月14日14時・アクトシティ浜松 中ホール
〈曲目〉サティ《3つのジムノペディ》《3つのグノシェンヌ》《ジュ・トゥ・ヴー》、他

④日本人最高位者　上原彩子 ピアノ・リサイタル

〈日時・会場〉11月20日14時・アクトシティ浜松
〈曲目〉ショパン「ノクターン第7番」「ピアノ・ソナタ《葬送》」、他

⑤至高の室内楽　海老彰子×實川 風～ピアノ四重奏～

〈日時・会場〉11月21日15時・アクトシティ浜松 中ホール
〈曲目〉
▼第1部 實川 風 with 川田知子（vn）＆須田祥子（va）＆山本裕康（vc）：シューマン「ピアノ四重奏曲」op.47、他
▼第2部 海老彰子 with 漆原啓子（vn）＆川本嘉子（va）＆向山佳絵子（vc）：フォーレ「ピアノ四重奏曲第1番」、他

⑥あなたが審査員　第11回浜松国際ピアノコンクール応募者によるリサイタル

〈日時・会場〉11月25日9時30分、11月26日9時30分、11月27日9時30分・アクトシティ浜松 中ホール

⑦フィナーレ　牛田智大×髙木竜馬×小井土文哉～コンチェルトの饗宴～

〈日時・会場〉11月28日13時15分・アクトシティ浜松 大ホール
〈曲目〉ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第4番」（小井土文哉）、グリーグ「ピアノ協奏曲」（髙木竜馬）、ショパン「ピアノ協奏曲第2番」（牛田智大）

〈問合せ〉公益財団法人浜松市文化振興財団 053・451・1114　
※詳細は公式サイトも参照