お知らせ

2012.09.01

世界初!歌う人のための「第九」合唱譜!

歌う人のための「第九」合唱譜ありそうでなかった、
合唱を中心に編集された「第九」終楽章ピアノ伴奏譜。

原詩発音カナ付

歌う人のための「第九」合唱譜

●ベートーヴェン 交響曲第9番 終楽章
  シラーの頌歌“歓喜に寄せて”による合唱
  曽我大介監修・編
  A4判・64頁

・指揮者・曽我大介氏が自身の豊富な演奏経験に基づき編集
・歌う人がフレーズの全体像をつかみやすい頁レイアウト
・近年出版された、
 海外新研究校訂版の異稿部分に対応して解決
・原詩ドイツ語音引き線、句読点の見直し
・初心者が直感的につかみやすい発音カナ表記

 世界一の第九交響曲演奏国、日本。音楽之友社が27年ぶりに改訂した新版は、いままでの楽譜の発想を100%転換、日本人が「第九」合唱をより深く理解し歌うための、わかりやすく実用性に富んだ「合唱譜」として生まれ変わりました。
 楽譜のレイアウトは、楽曲を理解し暗譜してゆく上で、重要です。今回の新版では、合唱の大きなフレーズが一目で理解できるようにレイアウトが工夫されています。ソリストやピアノ伴奏パートはあくまでも合唱を歌う人の参照パートと考え、小さめに記譜いたしました。このレイアウトは何回も「第九」を歌った人にも新しい姿を見せてくれるはずです。
 楽譜の校訂は、気鋭の指揮者・曽我大介氏が自身の豊富な演奏経験に基づき、編集に当たっています。近年主流となりつつあるベーレンライター、ブライトコプフ各社の新版オーケストラ譜を念頭に置いて注釈を添え、またベートーヴェンの自筆譜や作曲者存命中の初版本も参照、現時点で刊行されるものとしては最も綿密な校訂がなされています。それはドイツ語音引き線、句読点といったベートーヴェンが各出版社に委ねたであろう部分にまで及び、合唱を歌う人がより正しいフレーズをつかめるように実用的な記譜上の考慮がなされています。

長いフレーズの流れがひと目で見渡せるレイアウト!

歌う人のための「第九」合唱譜

 ドイツ語に詳しくない日本人が「第九」に初めてチャレンジする場合に頼るのが、ドイツ語の発音カナでしょう。新版では、初心者が直感で発音をつかめるように、ドイツ語の表記と実際発音するときの違いをカナの配置であらわし、フォントの大小の工夫でアクセントの深さを表現、ドイツ語に基づいた音引き線、句読点はそのまま流用して、正しく詩句が汲み取れるように工夫しました。
 日本の「第九」の演奏史に、より正しく、新しい流れをもたらす、日本人のための「第九」終楽章合唱譜です。

合唱パートを大きく! ドイツ語アクセントの強弱はカナの大小で表現

歌う人のための「第九」合唱譜

※ 2012年9月11日より発売。ご注文はこちらから!

●著者プロフィール

曽我大介

曽我大介(そが だいすけ)
指揮者、作曲家。桐朋学園大学、ブカレスト音楽大学、ウィーン音楽大学等で、B. ハイティンク、G. シノ ーポリ、I. ムーシン、U. ラーヨビッチ、小澤征爾、田中雅彦、I. ケプテア、森正の諸氏に学び、1989 年ブカレスト音楽大学在学中にルーマニアでデビュー。ウィーンをベースに16 年間活動、1993 年ブザンソン・コンクール第1 位、1998 年コンドラシン・コンクール第1 位を始めジュネーブ、トスカニーニ、プラハの春等の指揮者コンクールで上位入賞。大阪シンフォニカー交響楽団( 現大阪交響楽団) 音楽監督、ルーマニア放送交響楽団首席客演指揮者、東京ニューシティ管弦楽団首席指揮者を歴任、日本はもとより、ヨーロッパ、南米を中心に世界各地のオーケストラに客演を重ねる一方、ヨーロッパ、ブラジル各地の音楽祭や講習会の講師、指揮者コンクールの審査員にも招かれ、後進の指導にあたっている。作曲家としても意欲的に新作を発表し、日本を始め、イタリア、ルーマニア、オーストリア、フランス、スペイン、アメリカ、ブラジルなどで演奏され、好評を博している。