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2021/4/16

音楽と科学をテーマにした「西本智実指揮 サプリメントコンサート」

指揮者・西本智実イルミナートフィルハーモニーオーケストラによる「Japan Grande Classico Music Festival 西本智実指揮サプリメントコンサート~脳科学が誘う音楽の不思議~」が、5月に大阪・名古屋・横浜で開催される(全3公演)。

“音楽の力によって人々を幸せにしたい”という西本の思いから立ち上げられた「西本智実ムーンショット音楽感動共創プロジェクトの音楽科学チーム」は、内閣府が進める「従来の技術にない、より大胆な発想かつ挑戦的な研究開発」などを目的とした「ムーンショット型研究開発事業」の「ムーンショット目標検討のためのビジョン公募検討チーム」として、今年1月に採用された。
今回の3公演は、そのプロジェクトの一環として「音楽と科学」をテーマに展開。
音楽と科学の関係を解き明かすべく、医師・伊佐地里帆氏もトークで登場し、新しい形でのオーケストラ公演として行われる。

4月13日には西本が登壇してオンライン記者会見が行われた。
「日々さまざまなアプローチで、音楽における可能性の研究をしています。私自身も、音楽によって心慰められた経験がたくさんありますから、研究と実演を結びつけて何かの役に立ちたい。“音楽と科学”の研究は始まったばかり。皆様と一緒に共有しながら、新しいことに取り組んでいければと思っています」(西本)
今回はすべての公演で、現代作曲家・アレクセイ・ショールの作品が演奏される。
「アレクセイの作品の特徴は、絵画のように色彩豊かで透明感があることです。そして非常に“映像的”。作品を聴くと、きっと多くのかたがいろいろなストーリーや場所を想像されることでしょう。私自身も演奏するときに、まるで旅のなかで訪れた場所の記憶がよみがえるかのような気持ちがしました。胸に響き、心に残る作品ばかりです」(西本)

公演詳細は下記のとおり。

◎Japan Grande Classico Music Festival
西本智実指揮サプリメントコンサート~脳科学が誘う音楽の不思議~

〈出演〉西本智実(指揮)、伊佐地里帆(医師)、イルミナートフィルハーモニーオーケストラ

①大阪公演

〈日時〉5月9日15 時
〈会場〉ザ・シンフォニーホール
〈ソリスト〉近藤嘉宏(p)
〈曲目〉ドビュッシー「小組曲」(ビュッセル版)、ベートーヴェン「交響曲第6番《田園》」から第1楽章、リムスキー=コルサコフ《熊蜂の飛行》、J.シュトラウス2世《雷鳴と電光》、アレクセイ・ショール《Travel Notebook》、他
〈問合せ〉大阪アーティスト協会 06・6135・0503

②名古屋公演

〈日時〉5月21日18時30分
〈会場〉愛知県芸術劇場コンサートホール
〈ソリスト〉加藤知子(vn)
〈曲目〉モーツァルト「歌劇《後宮からの逃走》序曲」、ベートーヴェン「交響曲第6番《田園》」から第1楽章、リムスキー=コルサコフ《熊蜂の飛行》、ドビュッシー「小組曲」(ビュッセル版)、アレクセイ・ショール《Phantasms》、他
〈問合せ〉ミュージックステーション 052・734・3461

③横浜公演

〈日時〉5月28日18時30分
〈会場〉神奈川県立音楽堂
〈ソリスト〉古川展生(vc)、中島 麻(vn)
〈曲目〉ドビュッシー「小組曲」(ビュッセル版)、ベートーヴェン「交響曲第6番《田園》」から第1楽章、リムスキー=コルサコフ《熊蜂の飛行》、J.シュトラウス2世《雷鳴と電光》、アレクセイ・ショール《Musical Pilgrimage》《Seascapes for Violin》、他

〈問合せ〉ディスクガレージ カスタマーセンター 050・5533・0888


質疑応答では、公演タイトルについて「音楽はまだ解明されていないことばかりのため『薬です』と言い切れない、
しかし(公演タイトルにもなっている)サプリメントは、日常的にも飲まれるかたも多いですよね。
今回いくつか作品を用意していますから、それぞれの作品から得られるものを科学的な話をもとに説明できたら」と話した。©塩澤秀樹