• ロマン派の音楽

書籍 理論・専門書

ロマン派の音楽

歴史的背景と演奏習慣

アントニー・バートン 編/角倉一朗

定価
3,850円 (本体3,500円+税)
判型・頁数
B5・184頁
発行年月
2016年2月
ISBNコード
9784276140653
商品コード
140650

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内容紹介

既刊の『バロック音楽』『古典派の音楽』に続く、3巻のシリーズの完結編。1828年(ベルリオーズの作品1)から1914年頃までのロマン派時代を対象とした演奏の手引きである。鍵盤、弦、管、声楽の各分野の章、そしてその前後に、すべての分野に共通する章(「歴史的背景」「記譜法と解釈」「原典資料とエディション」)が置かれている。学問的知識のみならず、演奏体験をもつ音楽家によることが特色。「はじめに」はロジャー・ノリントンによる。ドニゼッティ、ベッリーニ、メンデルスゾーン、ショパン、シューマン、リスト、ヴァーグナー、フランク、ブルックナー、ブラームス、グリーグ、フォーレ、ドビュッシー、ラヴェルなどの作品、J. N. フンメル、L. シュポーア、C. フレッシュ、M. ガルシアなど当時の教本を、譜例入りで取り上げている。楽器や絵画などの図版も。人名索引、事項索引付き。

目次

図版一覧 
執筆者の紹介 
謝辞 
一般的注記 
日本語版の凡例 
まえがき 
 アントニー・バートン
はじめに 
 サー・ロジャー・ノリントン

第1章 歴史的背景 ヒュー・マクドナルド 
はじめに 
表現 
音楽言語 
テクノロジー 
歌唱 
音楽の大衆化 
社会のなかの音楽家

第2章 記譜法と解釈 クライヴ・ブラウン 
はじめに 
エディション――楽譜テクストと演奏 
アクセント、強弱法、アーティキュレーション、フレージング 
 ◆フレージング・アクセントと表現上のアクセント
 ◆強弱法
 ◆アーティキュレーション
 ◆アクセントとアーティキュレーションの記号
 ◆アクセント記号とアーティキュレーション記号の合体
 ◆スラー
装飾 
 ◆アッポジャトゥーラと前打音
 ◆トリルとターン
 ◆即興的な装飾
テンポ 
 ◆メトロノーム記号と基本テンポ
 ◆テンポとリズムの柔軟性
 ◆ルバートとテンポ・ルバート
 ◆リズムの柔軟性
むすび

第3章 鍵盤楽器 ロイ・ホワット 
            デイヴィッド・グッド(オルガン) 
変わるピアノ 
19世紀の発展 
 ◆ダブル・エスケープメント
 ◆極限の音域
モダン・ピアノでの演奏 
ソステヌート・ペダル 
和音の拡散 
まとめ 
オルガン

第4章 弦楽器 ロビン・ストーウェル
はじめに 
社会の変化とヴィルトゥオーソの理想 
楽器とその付属品 
ポルタメント 
ヴィブラート 
弓 
ボー・グリップ 
弓のストローク 
演奏上の指示 
重音奏法 
ハープ 
ギター 
いまロマン派音楽を演奏するには 

第5章 管楽器 トレヴァー・ハーバート
はじめに 
発明と意匠 
 ◆金管楽器
 ◆木管楽器
古い楽器か新たな発明か 
管楽器はどこで演奏されたか 
ヴィブラート、音色、ルバート 
個々の楽器について 
 ◆フルート
 ◆オーボエ
 ◆クラリネット
 ◆ファゴット
 ◆サクソフォーン族
 ◆トランペットとコルネット
 ◆サクソルン(テノール・ホルン、バリトン、ユーフォニアム)、フリューゲルホルン、テューバ
 ◆フレンチ・ホルン
 ◆トロンボーン
音楽を読むこと 

第6章 歌唱 デイヴィッド・メイソン
発声法の発展 
声種 
現在のヴォイス・トレーニング 
国民様式の証拠 
イタリアの伝統 
 ◆テンポ・ルバート
 ◆アッポジャトゥーラ
 ◆フェルマータ
 ◆大幅な変更
ドイツの伝統 
フランスの伝統 
 ◆フランス歌曲(メロディ)
むすび 

第7章 原典資料とエディション ロバート・パスカル
テクストとコンテクスト 
ドキュメント:その作成と意義 
校訂者は何をするのか 
2つの事例研究 
エディションのタイプ 
むすび 

読書案内 
CDについて 

訳者あとがき 

人名索引 
事項索引 

関連情報