• 基礎から学ぶリハビリテーションと音楽療法

書籍 理論・専門書

基礎から学ぶリハビリテーションと音楽療法

チーム医療に必要な知識と音楽アプローチ

笠井史人小島寿子

定価
3,080円 (本体2,800円+税)
判型・頁数
B5・132頁
発行年月
2013年3月
ISBNコード
9784276122574
商品コード
122570

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内容紹介

本書は、医師の笠井史人と音楽療法士の小島寿子によるリハビリテーションと音楽療法の基礎知識の入門書である。笠井は大学病院のリハビリテーション科に勤務し、医学と音楽療法の共同を模索しており、小島はセッションを行いながら脳卒中後遺症者、認知病患者等の音楽療法の効果の研究を続けている。
前半は、リハビリテーションの技法、評価法、人間の身体や脳のしくみなど、音楽療法士が知っておくべきリハビリテーションの基礎知識について、後半は音楽療法士が行っているアプローチ法を統合かつ応用し、疾患別・障害別に対応するアプローチとして紹介している。音楽療法士に医学の知識が足りないために医療現場のチームに加われないケースが多々あるのが現状であるが、本書により音楽療法士がリハビリテーションの医学の基本的な知識を身につけ、他職種がリハビリにおける音楽療法の可能性を知ることで、双方の共同の場が広がることを願っている。

目次

推薦のことば 日本音楽療法学会理事長 日野原重明
はじめに 医療・リハビリテーション専門職の皆さまへ
      音楽療法士の皆さまへ
プロローグ
第1章 リハビリテーションと音楽療法の融合に向けて
 1.日本におけるリハビリテーションの現状
 2.音楽療法士がリハビリテーションスタッフの一員となるためには
第2章 リハビリテーションとは
 1.リハビリテーションの目的
  ◎QOL定量の試み
 2.リハビリテーションの流れ
 3.在宅でのリハビリテーション
  ◎「疾患」と「障害」
 コラム 音楽療法とは
第3章 リハビリテーションスタッフの役割
 1.医師(Dr)の役割
 2.看護師(Ns)の役割
 3.名称独占資格について
 4.理学療法士(PT)の役割
 5.作業療法士(OT)の役割
 6.言語聴覚士(ST)の役割
 7.音楽療法士(MT)の役割
  ◎カンファレンスの実際
第4章 身体機能の評価と音楽の影響
 1.骨・関節・筋
 2.呼吸・循環
 3.立位・歩行
 4.日常生活動作
  ◎「しているADL」と「できるADL」
 5.運動神経麻痺
 6.手の機能
 7.楽器演奏と身体
第5章 脳の働きと音楽の影響
 1.前頭葉
 2.頭頂葉
 3.側頭葉
 4.後頭葉
 5.小脳
 6.脳幹
 コラム 各論に入るにあたって
第6章 リハビリテーションの実際と音楽療法の可能性
 Ⅰ.疾患別アプローチ
  1.脳出血・右片麻痺・失語症
  2.脳梗塞・左片麻痺・左半側空間無視
  3.小脳出血・運動失調 
   ◎身体障害者認定と身体障害者手帳
  4.パーキンソン病
  5.慢性閉塞性肺疾患・肺気腫
  6.頭部外傷(急性硬膜下血腫・脳挫傷)
   ◎身体障害者サービス
 Ⅱ.障害別アプローチ
  1.意識障害
  2.運動麻痺
  3.言語障害
  4.廃用症候群
  5.精神障害(抑うつ・認知症)
  6.嚥下障害
  7.運動失調
  8.パーキンソン二ズム
  9.呼吸循環器障害
  10.高次脳機能障害
   ◎脳卒中後の音痴とは?
第7章 小児リハビリテーションの実際と音楽療法の可能性
 Ⅰ.疾患別アプローチ
  1.脳性麻痺・精神遅滞
   ◎重度心身障害
  2.広汎性発達障害
  3.注意欠陥多動性障害・学習障害
 Ⅱ.障害別アプローチ
  1.呼吸機能障害
  2.運動障害
  3.摂食・嚥下障害
  4.言語障害
  5.高次脳機能障害
  6.感覚運動統合機能障害
  7.行動障害
エピローグ
牽引
欧文略語牽引