• イェッペセン 対位法

書籍 理論・専門書

イェッペセン 対位法

パレストリーナ様式の歴史と実習

クヌート・イェッペセン 著/柴田南雄皆川達夫

定価
7,150円 (本体6,500円+税)
判型・頁数
B5・272頁
発行年月
2013年9月
ISBNコード
9784276105539
商品コード
105530

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内容紹介

和声を内包した線的な音楽であるバッハの様式に対し、純粋に線と線の関係を追求するパレストリーナの様式について書かれた名著中の名著、ついに復刊!
原書は、1931年の初版以来、高い評価を得ている。その日本語訳である本書は、東京創元社より1955年に刊行されたのち絶版となり、長らく復刊が待たれていたもの。
全体は、対位法理論の歴史的概観、パレストリーナの技法上の諸特長、実習の順で構成され、カノン、モテット、フーガにもふれている。明晰な説明、豊富な譜例に加え、理論と実践の問題が絶妙のバランスで扱われている点で、実習書としてばかりでなく、音楽学の演習書としても利用可能。本書を通じて、16世紀の声楽ポリフォニー様式の「実態」をぜひ学んでほしい。
翻訳では、読譜の便などに配慮し、すべての譜例を高音部記号と低音部記号に統一している。この譜例の書き直しを小澤征爾が、索引作成を中野博司がそれぞれ担当した。

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目次

本書の編集について
序言

●第1部 序章
 第1章 対位法理論の歴史的概観
   1 対位法とその対照としての和声法
   2 9世紀から14世紀まで:対位法理論の創始期
   3 15世紀:諸原理の成立
   4 16世紀:パレストリーナ様式
   5 17世紀:教授上の体系の発達
   6 18世紀:バッハ様式
   7 19世紀:パレストリーナかバッハか?
   8 フックス以後の「パレストリーナ運動」

 第2章 技法上の諸特徴
   1 記譜法
   2 教会調
   3 旋律
   4 和声

●第2部 対位法実習
 序論
 第3章 2声対位法
   1 第1種
   2 第2種
   3 第3種
   4 第4種
   5 第5種
   6 2声の自由対位法
   7 模倣

 第4章 3声対位法
   1 第1種
   2 第2種
   3 第3種
   4 第4種
   5 第5種
   6 模倣

 第5章 4声対位法
   1 第1種
   2 第2種
   3 第3種
   4 第4種
   5 第5種
   6 模倣

 第6章 4声以上の対位法

 第7章 カノン

 第8章 モテット

 第9章 ミサ

●補遺
 声楽フーガ
 2重・3重・4重対位法
 最も主要な規則の総括
   1 旋律
   2 協和音の連結
   3 不協和音の連結

訳者あとがき
復刊にあたって
索引