音楽ニュース・コラム  クラシック音楽関連のニュース・コラムをまとめました。

 

1本指で弾く、ユニークで画期的な連弾が登場!

1本指で弾く連弾楽譜「春畑セロリのきまぐれんだん いっぽんでもごちそう」が6月中旬に発売予定です。5人が、指を1本ずつ使って、5つの音でアンサンブルする「1本指5人連弾」、このユニークな発想と面白さは歴史上初めてかも?!
押しあいへしあい、汗をかきながら、ピアノ1台でみんなが笑顔になれる、革命的に楽しいピアノ楽譜です。

詳しくはコチラへ。作曲者と弊社社員による演奏のサンプル動画がご覧頂けます。

追悼 頼近美津子さん

頼近美津子さん
©写真―岡本 央

7年以上にわたり、『ムジカノーヴァ』の連載「頼近美津子の音楽教育etc.トーク」において、多大なるご協力をいただきました頼近美津子さんが、5月17日、逝去されました。

「クラシック音楽ファンの裾野を広げたい!」―この願いは、頼近美津子さんとピアノ指導者に共通するものでした。熱心な下調べ、幅広い知識、音楽への深い愛情、気さくなお人柄で、毎回、ゲストからたくさんの貴重なメッセージを引き出し、対談を通じてピアノの先生方をいつも応援してくださった頼近さん。素晴らしい対談をありがとうございました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

音楽之友社 編集部 ムジカノーヴァ スタッフ一同

≪頼近美津子の音楽教育etc.トーク ゲスト一覧≫.
※敬称省略、掲載順。肩書きは取材当時のものになります。
※バックナンバーは、2008年7月号以前のものは在庫がございません。ご了承ください。

バックナンバー:
http://www.ongakunotomo.co.jp/magazine/musicanova/

■2002年
1月号 第1回 黒田恭一(音楽評論家)
2月号 第2回 ヴィレム・ブロンズ(ピアニスト)
3月号 第3回 平岡あや子(音楽教育家)
4月号 第4回 仲道郁代(ピアニスト)
5月号 第5回 杏中保夫(株式会社公文教育研究会 代表取締役社長)
6月号 第6回 三枝成彰(作曲家)
7月号 第7回 千蔵八郎(武蔵野音楽大学教授、音楽学)
8月号 第8回 池辺晋一郎(作曲家)
9月号 第9回 池田理代子(劇画家、声楽家)
10月号 第10回 江口文子(財団法人ヤマハ音楽振興会 ヤマハマスタークラス主席講師)
11月号 第11回 広上淳一(指揮者)
12月号 第12回 子安美知子(早稲田大学名誉教授、ドイツ文学)

■2003年
1月号 第13回 春畑セロリ(作編曲家)
2月号 第14回 宮沢明子(ピアニスト)
3月号 第15回 千住文子(千住博、明、真理子の母)
4月号 第16回 大森靖枝(劇団風の子東京)
5月号 第17回 西本智実(指揮者)
6月号 第18回 川上昌裕(ピアニスト)
7月号 第19回 西岡信雄(音楽人類学、大阪音楽大学学長・理事長)
8月号 第20回 岡野博行(コロムビアミュージックエンタテインメント プロデューサー)
9月号 第21回 樹原涼子(作曲家)
10月号 第22回 木村義信(木村ギター音楽院 代表)
11月号 第23回 市谷壮、山岸清之進(NHKディレクター)
12月号 第24回 福田成康(社団法人全日本ピアノ指導者協会 専務理事)

■2004年
1月号 第25回 汐見稔幸(東京大学大学院教育学研究科 教授)
2月号 第26回 北村智恵(音楽教育家)
3月号 第27回 川口ゆり子(バレリーナ)
4月号 第28回 三善 晃(作曲家)
5月号 第29回 星 一郎(心理療法士)
6月号 第30回 箕口一美(NPОトリトン・アーツ・ネットワーク ディレクター)
7月号 第31回 岡本美音(梶本音楽事務所)&寺沢悦子(ジャパン・アーツ)
8月号 第32回 雨宮修己(ピアノ調律師)
9月号 第33回 小宮正安(ヨーロッパ文化史研究家)
10月号 第34回 呉 暁(音楽教育家)
11月号 第35回 ひのまどか(音楽作家)
12月号 第36回 吉松 隆(作曲家)

■2005年
1月号 第37回 ジェイムズ・デプリースト(指揮者)
2月号 第38回 高畑好秀(メンタルトレーナー)
3月号 第39回 茂木大輔(NHK交響楽団 首席オーボエ奏者)
4月号 第40回 宮本亜門(演出家)
5月号 第41回 立川志らく(落語家)
6月号 第42回 エレーナ・アシュケナージ(ピアニスト)
7月号 第43回 江崎光世(音楽教育家)
8月号 第44回 大島 清(京都大学名誉教授、医学博士)
9月号 第45回 高橋直裕(世田谷美術館 学芸員)
10月号 第46回 大崎妙子(音楽教育家)
11月号 第47回 茂木秀昭(自治医科大学助教授)
12月号 第48回 柴田礼子(音楽教育家)

■2006年
1月号 第49回 岳本恭治(ピアニスト、音楽ジャーナリスト)
2月号 第50回 金子一朗(早稲田中・高等学校 数学科教諭)
3月号 第51回 大倉正之助(能楽囃子大倉流大鼓奏者)
4月号 第52回 林 望(作家、書誌学者)
5月号 第53回 秋末直志(音楽教育家)
6月号 第54回 アンジェイ・ヤシンスキ(ポーランド国立カトヴィツェ・シマノフスキ・アカデミー 主任教授)
7月号 第55回 近藤千恵(親業訓練協会 特別顧問)
8月号 第56回 上條春夫(東北福祉大学助教授)
9月号 第57回 小曽根 真(ジャズ・ピアニスト)
10月号 第58回 篠崎史紀(NHK交響楽団 第1コンサートマスター)
11月号 第59回 杉浦日出夫(音楽教育家、ピアニスト)
12月号 第60回 迫田時雄(日本障害者ピアノ指導者研究会 会長)

■2007年
1月号 第61回 伊藤康英(作曲家)
2月号 第62回 金本正武(千葉大学教授)
3月号 第63回 宮川彬良(作曲家、舞台音楽家)
4月号 第64回 辻井雅子(音楽教育家)
5月号 第65回 上杉春雄(医師、ピアニスト)
6月号 第66回 伊藤京子(ピアニスト)
7月号 第67回 大友直人(指揮者、東京文化会館音楽監督)
8月号 第68回 小原孝(ピアニスト)
9月号 第69回 山田武彦(ピアニスト)
10月号 第70回 山崖俊子(津田塾大学教授、臨床心理士)
11月号 第71回 小野ひとみ(声楽家、アレクサンダー・テクニーク教師)
12月号 第72回 青木理恵(アーティスト・コーチ)

■2008年
1月号 第73回 田中玲子(フィリアホール企画製作担当)
2月号 第74回 廣瀬義勝(財団法人音楽文化創造)
3月号 第75回 黒笹慈幾(『edu』編集長)
4月号 第76回 山田宗里(茶道宗徧流十一世家元夫人)
5月号 第77回 井垣利英(シェリロゼ代表)
6月号 第78回 新井健一(Benesse 教育研究開発センター センター長)
7月号 第79回 千葉真知子(料理研究家)
8月号 第80回 結城昌子(アートディレクター、アートエッセイスト)
9月号 第81回 佐治薫子(千葉県少年少女オーケストラ 音楽監督)
10月号 第82回 岩宮眞一郎(九州大学 大学院 芸術工学研究院 教授)
11月号 第83回 山岡テイ(情報教育研究所所長)
12月号 第84回 本名徹次(指揮者)

■2009年
1月号 第85回 大塚治之(ズーラシアンブラス プロデューサー)
2月号 第86回 佐藤 仁(スクールコンサルタント)
3月号 第87回 篠﨑光正(演出家)
4月号 第88回 小泉英明(脳科学者・株式会社日立製作所 役員待遇フェロー)
5月号 第89回 小出寛治(NTTファイナンス株式会社 代表取締役社長)
6月号 最終回 田村智子&岩瀬洋子(音楽教育家)

DVD「青島広志の作曲のススメ」のご紹介

実践的な作曲講座として好評のDVD「青島広志の 作曲のススメ」。こちらのサンプル動画ができました。
総時間58分の一部となりますが、青島広志氏の表情とユーモアがあふれる内容でご紹介させていただきます。

サンプル動画はこちらでご覧いただけます。音声が出ますのでご注意ください。

<青島広志の作品>
DVD 青島広志の 作曲ノススメ

DVD 青島広志の 作曲のススメ

メロディは誰にでも作れます!!  TVやステージで大活躍の作曲家・青島広志氏が、詩のイントネーションとリズムから曲を作って行く方法を教授。映像による作曲講座。世界で一番簡単な16ページの音楽理論パンフレット付!学校での創作指導にも最適!

青島広志の 作曲ノススメ

青島広志の 作曲ノススメ

読み進めていくうちに自然に「作曲」行為に入れるような、平易で無理のない語り口になっている。著者の作品を中心とした具体例、作品を作る動機、取材から、演奏会、CD制作、出版と話題は広がる。イラストも著者の手による。

青島広志の すてきな輪唱

青島広志の すてきな輪唱

性別や年齢を問わず、誰でも楽しめる合唱導入用の輪唱曲から歌い応えのあるカノンまでを幅広くカバーした曲集。収録曲はすべて外国曲で、ヨーロッパの伝承歌とルネサンス期から20世紀にいたる作曲家の作品。

青島広志の たのしい輪唱

青島広志の たのしい輪唱

すべてどのような形態の合唱、重唱でも演奏できる。音楽会や授業の始まりに、音楽・リズムの練習に、集会等に。全曲すべて青島広志氏の作曲、編曲。[収録曲]えんやらももの木、モチモチの木、うんこ 他

青島広志の ゆかいな輪唱

青島広志の ゆかいな輪唱

129曲の輪唱(カノン)を収めた。どのような形態の合唱,重唱でも演奏でき,幅広く活用できる。全曲すべて青島広志氏の作曲、編曲。 [収録曲] つるつるとざらざら、手の体操、おほしさま、赤ちゃん 他

喜多尾道冬<ムーサの贈り物>シリーズが4 巻揃いました!

●『レコード芸術』誌連載「ムーサの贈り物」について

―クラシックのレコード・ジャケットには名画があしらわれているものが多い。その絵と、収録されている曲は、なにか関係があるのか、それともないのか。もしあるとすれば、どう結びついているのか。(『ムーサの贈り物 ドイツ編』あとがきより) 多くのレコード・ファンが抱くこうした疑問に答え、絵画と音楽、さらにはその他の芸術(文学、映画など)と音楽がどのように影響し合っているのかを解き明かしていくことを目指して1993年6月号からスタートしました。 連載は第81 回から芸術に登場する古今の女性像を取り上げた「聖女・悪女伝説」というテーマで、また第166 回からは同じく古今のカップルを取り上げた「ヒーローとヒロイン」というテーマのもと、現在も続いている。毎回掲載される図版の美しさも相まって読者に愛され、今年(2008年)、連載開始15 周年を迎えた長寿連載です。

●単行本シリーズ『ムーサの贈り物』について

連載は好評で、いずれこれを単行本に、という声は早くからありました。また、長期に渡る連載であったため、途中から読み始めた読者からは、連載最初期の回がふたたび世に出ることを熱望する声もあがって、2005年1月刊の『ムーサの贈り物 ドイツ編』から、シリーズとしての単行本化がスタートしました。連載時には入手できなかった図版を加えたり、連載後に判明した事実、連載後に初演された音楽作品等に基づく新しい記述を加筆したりした部分も多く あり、連載を読んだ読者でもふたたび新しい発見をすることができます。A5判で、白を基調とした上品な装幀も人気が高く、これまで刊行された同シリーズの4点すべて、巻頭には各巻32 頁から48頁の美麗な口絵付。

http://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail.php?Code=210850

ムーサの贈り物 ドイツ編

連載はじめの80 回のうち、ドイツおよびその周辺で活躍したバイロン、ゲーテなど画家・作家などをテーマとした32 回分をまとめたもの。ヨーロッパの異なるジャンルの
アーティストたちが相互に影響を与え合い、そのまばゆいばかりの交錯の中から、いかにして数多くの傑作を生み出していったかを活写する。カラー32 頁。

ムーサの贈り物 フランス/スペイン/オ ランダ/ ベルギー編

ムーサの贈り物 フランス/スペイン/オ ランダ/ ベルギー編

連載はじめの80 回のうち、フランス、スペインなどの地域で活躍した芸術家をテーマとした47 回分をまとめたもの。ドラクロワ、ルノワール、マラルメ、フェルメール、グレコなどが登場する。カラー48 頁。

聖女・悪女伝説 神話/聖書編 ムーサの 贈り物

聖女・悪女伝説 神話/聖書編 ムーサの 贈り物Ⅲ

メドューサ、アリアドネ、パンドラ、メデイアなどの神話編、エフタの娘、デリラ、サロメなどの聖書編合計26 の(サロメの愛人たちのグループも含む)女性たちを取り上げ、彼女らが芸術家にいかにインスピレーションを与えてきたかを紹介する。カラー48 頁。

聖女・悪女伝説 伝説/歴史編 ムーサの 贈り物

聖女・悪女伝説 伝説/歴史編 ムーサの 贈り物Ⅳ

ウンディーネ、ローレライ、白雪姫などの伝説編、クレオパトラ、ジャンヌ・ダルク、マリー・アントワネットなどの歴史編合計26 人の女性を取り上げ、彼女らが芸術家
にいかに霊感を与えてきたかを紹介する。カラー48 頁

 

亀山郁夫氏『プーシキン賞』受賞!

亀山郁夫氏が、2008年11月初旬、ロシア語・ロシア文化の普及に貢献した外国人に贈られるプーシキン・メダルをモスクワ・クレムリンにてメドベージェフ大統領より授与された。亀山郁夫氏は、現在東京外国語大学学長で、ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』の新訳が大ベストセラーになっている。 また、指揮者ヴァレリー・ゲルギエフは、2008年11月下旬にロンドン交響楽団と来日、エネルギッシュな名演にまたファンが増えている。ロシアの名門マリインスキー劇場を見事に世界のオペラハウスに蘇らせた彼の伝記『ゲルギエフとサンクトペテルブルクの奇蹟』は、亀山郁夫氏のロシア音楽・オペラへの熱意に溢れた名訳のひとつだ。
ゲルギエフとサンクトペテルブルクの奇蹟 ゲルギエフとサンクトペテルブルクの奇蹟
ジョン・アードイン著 亀山郁夫訳、5460円、
音楽之友社

DVD「渡瀬昌治の合唱指導」 のお知らせ

公開授業の実況DVDとして好評の「渡瀬昌治の合唱指導」。こちらのサンプル動画ができました。
総時間82分の一部のご紹介となりますが、授業の熱気と渡瀬昌治氏の熟練した技術を垣間見ることができます。

こちらでご覧いただけます。音声が出ますのでご注意ください。

没後20年を記念して、名テノール山路芳久の残した音源を再発売!!

 山路芳久は東京芸大大学院修了後、国内コンクールに立て続けに入賞しイタリアに渡り、レッジョ・エミリア、エンナ、マリア・デル・モナコ、ヴィオッティの4つの大きな国際音楽コンクールで立て続けに1位となり、1979年ウィーン国立歌劇場、1982年にはミュンヘン国立歌劇場と専属契約した名テナーで、「第九」シーズンで帰国していた1988年12月、心筋梗塞で突如他界した。いきなり国際舞台で活躍したため、日本での録音は少ないが、弊社では没後20年に当たり、名テナーの面影を知るための貴重な音源を再発売した。「アヴェ・マリア~人知れぬ涙」は1985年1月11日の音楽の友ホールのライヴ録音にNHK札幌放送局の音源を加えたもの、「君を求めて」は1977年3月30日の都市センターホール「新日鐵コンサート」のライヴ録音。
なお、このCDは流通ルートの関係で一般CDショップでは入手困難で、楽器店楽譜売り場からの発注か、音楽之友社ホームページでの直接注文となる。

●山路芳久 アヴェ・マリア/人知れぬ涙

音楽之友社 OCD0511 税込価格2,000円(1,905円+税)
総演奏時間51分50秒
1985年1月録音

1.アヴェ・マリア(シューベルト)2.私の名が知りたければ(ロッシーニ「セヴィリャの理髪師」より)3.悲しみ(ドニゼッティ)4.海辺にわが家を(ドニゼッティ)5.亡命者(ロッシーニ)6.甘く清らかな夢よさらば(ドニゼッティ「ドン・パスクワーレ」より)7.何というやさしさ(ドニゼッティ「ドン・パスクワーレ」より)8.天使の糧(フランク)9.アヴェ・マリア(バッハ=グノー)10.神の子羊(ビゼー) 11.フェデリーコの嘆き(チレア「アルルの女」より)12.子守歌(ブラームス)13.人知れぬ涙(ドニゼッティ「愛の妙薬」より)13.初恋(越谷達之助)

●山路芳久 君を求めて 1977年デビューリサイタル・ライヴ

音楽之友社 OCD0515 税込価格2,000円(1,905円+税)
総演奏時間54分50秒
1977年3月30日録音

1.鐘が鳴ります(山田耕筰)2.野ばら(三木露風)3.曼珠沙華(山田耕筰)4.からたちの花(山田耕筰)5.ばら(トスティ)6.四月(トスティ)7.おお、春よ(チリンデルリ)8.おもかげ(ドナウディ)9.この清らかなすまい(グノー「ファウスト」より)10.花の歌(ビゼー「カルメン」より)11.星は光りぬ(プッチーニ「トスカ」より)12.フェデリーコの嘆き(チレア「アルルの女」より)13.カタリ(カルディロ)14.君を求めて(デ・クルティス)15.忘れな草(デ・クルティス)16.禁じられた音楽(ガスタルドン)

新刊『モーツァルトの音楽研究』を「音」で!

音づくりの新常識ピアノはモーツァルトにとって特別に意味のある楽器だった。その作曲の背景からアナリーゼまでさまざま角度からモーツァルトのピアノ曲の魅力を描き、音楽ファンから好評をいただいている新刊『モーツァルトのピアノ音楽研究』(久元祐子著 本体\1800)。

たとえば《メヌエット・ニ長調》《ロンドンの楽譜帳》 などの解説のあと、本文に(sound1)(sound4)と書いてあるのを見つけるだろう。この(sound)としるしがあるのは、ウェブサイトで音が聴けるということ。ピアニストでモーツァルト研究家の久元氏みずからの演奏が、本に合わせて聴ける仕組みになっている。特に珍しい曲の演奏は貴重で、本書の理解をいっそう深める意味でも、著者のホームページをぜひ開いてみてください。
http://www.yuko-hisamoto.jp/

DVD 「声の不思議」のご案内

DVD版 「声の不思議」 の発売に伴い、映像の一部をサンプル動画にてご用意いたしました。
ぜひともご覧ください。

「声の不思議」サンプル  ※音声がでますのでご注意ください。


グールド研究の「新訳」登場――宮澤淳一氏にきく

『カラマーゾフの兄弟』がベストセラーになるなど「新訳」ブームの昨今だが、小社からも「新訳」が出た。ジェフリー・ペイザント著『グレン・グールド、音楽、精神』(9月中旬刊)だ。これまで『グレン・グールド――なぜコンサートを開かないか』(木村英二訳)として30年近く親しまれてきたロング・セラーだが、訳文も精度を増し、未発表テキスト等も増補されている。訳者の宮澤淳一氏に、この新訳の意義や特色を尋ねた。

―グールドの「生誕75年=没後25年」ですが、この本の位置づけは?

宮澤
(以下、)「グールド研究」の原点です。原書刊行は78年。著者ペイザントはトロント大学哲学科の教授で(04年没)、グールドの著作や発言を集めて、音楽とメディアに関する彼の考えを整理した。演奏会を開かない「変人ピアニスト」ではなく、電子時代の音楽とメディアのあり方を考えた「思想家」だと論じたのです。あえて「伝記」にはせず、「音楽美学の研究」を貫いていますが、今読み直せば、基本的なことは「みんなここに書いてある!」と気づくはず。しかも、おもしろい。その後の研究者は(私も含め)、この本をどう「乗り越える」かが常に課題なのです。

―内容にはグールドも関与したのでは?

 答えは「ノー」です。そう疑われるのを防ぐため、ペイザントは出版された文献しか使わず、執筆期間中、グールドと会わなかった。かくして出版された本を読んで、グールドはグールド自身を知った。自分の業績の価値を教えられ、生涯を見通してしまった。そのあと仕事の「店じまい」に向かう。50歳になったらピアニストをやめる、という決意もこの本の出版と関係があると思います。グールドは脳卒中の発作で倒れる数時間前、ペイザントに電話をかけ、「あなたの本が私を変えた」と言って、本を書いてくれたことに改めて感謝を述べたそうです。これにはいろいろ考えさせられます。

―「日本の読者へ」という序文も新たに加わっていますが、付録には何が?

 本書のボツ原稿「アウトテイクス」や、雑誌原稿「グールドとオペラ」などがあり、本書の主張やグールド像を多面的に見直すことができます。出色はメディア論者マクルーハンが登場する講演原稿「哀れなノリー」。しみじみとした回想録風のエピソードで、巻末に余韻が残ります。(談)

宮澤淳一氏WEBサイト http://www.walkingtune.com/
グレン・グールド、音楽、精神 グレン・グールド、音楽、精神
ジェフリー・ペイザント著、宮澤淳一訳、408頁、3800円+税、
音楽之友社

 

新訂「標準音楽辞典」第二版(全2巻)刊行のご案内

日本人にいちばん使いやすく、ひきやすい音楽辞典、新訂「標準音楽辞典」が第二版となって刊行されました。
新訂17年ぶりの改版で、この間の生没地、生没年が判明したものを反映させました。
新訂 標準音楽辞典 第二版 上巻
新訂 標準音楽辞典 第二版 下巻

■新訂 標準音楽辞典 第二版(二巻セット

標準音楽辞典

[特徴]
◆小項目・多項目の採用と、詳細な索引による使いやすく、引きやすい音楽辞典です。
◆楽語・人名・曲目など14000項目を収載。クラシック、ポピュラー、民族音楽、日本伝統音楽、
バレエ、オペラなどあらゆるジャンルを網羅しています。
◆欧文索引約16000項目、難訓索引約1100項目。
◆譜例・図版・写真など約2500点を使用。よりわかりやすい構成になっています。
◆ほとんどの作曲家に作品リストを付加しました。
◆作品項目約1000を収載。作品鑑賞辞典としての機能もさらに強化しました。
◆第一線の音楽学者260名が、最新の研究成果をもとに執筆・校閲しています。