内容紹介
バッハ最晩年の作曲で、ポリフォニー作品の最高傑作とされる「フーガの技法」のピアノ独奏版。楽器指定がなく一声部一段の「オープンスコア」で書かれているため、従来はアンサンブルで演奏されることが多かったが、20世紀後半から独奏鍵盤楽器のために書かれた作品と再認識されるようになり、現在ではピアニストも数多く演奏している。本書は現代ピアノでの演奏を想定して楽譜を大譜表にし、この複雑な構造を独奏で表現できるように、編者が長年にわたり入念に研究した運指を加えた。バッハが主題に凝らした多彩な技巧──反行・転回・拡大・縮小・分解・装飾的変化を、自分の手で音に実現していく作業の面白さは無類。演奏会の新たなレパートリーとして、また作曲や理論の学習用として、多方向に活用できる。
曲目
- 1 コントラプンクトゥス1 フーガ BWV1080/1 【ピアノ】 作曲:バッハ
- 2 コントラプンクトゥス2 フーガ BWV1080/2 【ピアノ】 作曲:バッハ
- 3 コントラプンクトゥス3 フーガ BWV1080/3 【ピアノ】 作曲:バッハ
- 4 コントラプンクトゥス4 フーガ BWV1080/4 【ピアノ】 作曲:バッハ
- 5 コントラプンクトゥス5 反行フーガ BWV1080/5 【ピアノ】 作曲:バッハ
- 6 コントラプンクトゥス6 フランス様式による縮小・反行フーガ BWV1080/6 【ピアノ】 作曲:バッハ
- 7 コントラプンクトゥス7 拡大・反行フーガ BWV1080/7 【ピアノ】 作曲:バッハ
- 8 コントラプンクトゥス8 三重フーガ BWV1080/8 【ピアノ】 作曲:バッハ
- 9 コントラプンクトゥス9 12度の対位法による二重フーガ BWV1080/9 【ピアノ】 作曲:バッハ
- 10 コントラプンクトゥス10 10度の対位法による二重フーガ BWV1080/10 【ピアノ】 作曲:バッハ
- 11 コントラプンクトゥス11 三重フーガ BWV1080/11 【ピアノ】 作曲:バッハ
- 12 コントラプンクトゥス12 鏡像フーガ・正置形 BWV1080/12-1 【ピアノ】 作曲:バッハ
- 13 コントラプンクトゥス12 鏡像フーガ・倒置形 BWV1080/12-2 【ピアノ】 作曲:バッハ
- 14 コントラプンクトゥス13 鏡像フーガ・正置形 BWV1080/13-2 【ピアノ】 作曲:バッハ
- 15 コントラプンクトゥス13 鏡像フーガ・倒置形 BWV1080/13-1 【ピアノ】 作曲:バッハ
- 16 コントラプンクトゥス14 三重フーガ(未完) BWV1080/19 【ピアノ】 作曲:バッハ
- 17 8度のカノン BWV1080/15 【ピアノ】 作曲:バッハ
- 18 3度の対位法による10度のカノン BWV1080/16 【ピアノ】 作曲:バッハ
- 19 5度の対位法による12度のカノン BWV1080/17 【ピアノ】 作曲:バッハ
- 20 拡大・反行のカノン BWV1080/14 【ピアノ】 作曲:バッハ