• メンデルスゾーンの音符たち

書籍 評論・読み物

メンデルスゾーンの音符たち

池辺晋一郎の「新メンデルスゾーン考」

池辺晋一郎

定価
2,860円 (本体2,600円+税)
判型・頁数
A5・184頁
発行年月
2018年9月
ISBNコード
9784276200715
商品コード
200710

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内容紹介

大人気“音符たち”シリーズの第10弾。バッハ、モーツァルト、ブラームス…と作曲家の名を冠した作品としては最終巻となる今作(シリーズは継続中)。人気作曲家・池辺晋一郎が子ども時代から惹かれつづけてきたというメンデルスゾーンで掉尾を飾る。
小難しそうな分析(アナリーゼ)や学者的なアプローチは一切なし! 著者いわく、「間違いなく、天才。音楽史上五指に入る大天才」ながら「やや不当な評価を受けてきている」メンデルスゾーンの天才性や抜群の作曲センスを、TVやFMでおなじみの語り口そのままの軽妙洒脱な筆致で初心者にもわかりやすく、しかも面白く説き明かす。
近年、再評価著しいメンデルスゾーンの音楽の魅力、真価を知るには恰好の1冊。
*『音楽の友』誌上の連載(2016年4月~2018年3月)に加筆訂正し、まとめたものです。

♪『音符たち』シリーズラインナップはこちら

目次

第1章:寂寥を聴く体験――序曲《フィンガルの洞窟》
第2章:アウフタクトで示した構成力――ピアノ・トリオ第1番
第3章:少年の不思議な創作──ヴァイオリン協奏曲二短調
第4章:言葉以上に饒舌――《無言歌集》
第5章:トゥッティの歓び!――交響曲第1番
第6章:引用の効用――交響曲第5番《宗教改革》
第7章:物語の世界を語り尽くす――《真夏の夜の夢》序曲
第8章:組曲形式の交響詩――劇音楽《真夏の夜の夢》より
第9章:燦然と輝く傑作――交響曲第4番《イタリア》
第10章:技法の高みとファンタジー ――八重奏曲
第11章:たまにはちょっと苦情を……――ピアノ協奏曲第1番&第2番
第12章:明快でシンプル――歌曲集
第13章:洗練の極み――序曲《美しいメルジーネの物語》
第14章:ルーツへの旅――オラトリオ《エリヤ》 その1
第15章:作曲家としての強い意志――オラトリオ《エリヤ》 その2
第16章:ベートーヴェンを継承して……――幻想曲《スコットランドふうソナタ》
第17章:そのコモンセンスの具現、人格そのもの――クラリネット・ソナタ
第18章:壮大無比な大傑作――交響曲第2番《讃歌》
第19章:大作曲家の前史――「シンフォニア」集
第20章:名曲誕生への紆余曲折――ヴァイオリン協奏曲ホ短調 その1
第21章:ユニークだらけの第1楽章――ヴァイオリン協奏曲ホ短調 その2
第22章:天才が示した新しい道――ヴァイオリン協奏曲ホ短調 その3
第23章:衒(てら)いのない絵画――序曲《静かな海と楽しい航海》
第24章:船旅の思い出も……――交響曲第3番《スコットランド》