ともすれば単なる暗記の集積に終りがちな危険性をさけて、多くの課題によって知識の活性化をはかった生きた楽典。具体的な基礎把握の書。

序
音
1．音の種類
2．音の特性
3．倍音

記譜法の歴史

第1章　音名
1．幹音につけられる音名
2．全音と半音
3．オクターブ
4．標準高度
5．変化記号
6．変化記号の効力
7．派生音につけられる音名
8．異名同音

第2章　音部記号
1．音部記号の種類
2．譜表
3．大譜表
4．総譜

第3章　音符
1．音符
2．付点音符
3．複付点音符
4．連符

第4章　休符
1．休符
2．付点休符
3．休符の特別な用法

第5章　縦線と小節
1．縦線
2．複縦線
3．小節

第6章　拍子
1．拍子記号
2．拍子の種類
3．強起と弱起
4．強拍と弱拍の移動
5．メトロノーム
6．ポリリズム

第7章　音程
1．旋律的音程と和声的音程
2．単音程と複音程
3．全音階的音程と半音階的音程
4．長・短・増・減・完全音程
5．音程の測定
6．転回音程
7．協音程と不協音程

第8章　音階
1．音階各音の名称
2．長音階
3．調名
4．調号
5．調号のつけかた
6．短音階
7．5度円（5度圏）

第9章　調
1．移調
2．移調楽器
3．近親調
4．転調
5．調の判定
6．多調性
7．無調

第10章　そのほかの音階
1．教会旋法
2．5音音階
3．半音階
4．全音音階
5．ハンガリー音階
6．12音音階

第11章　速度標語
1．楽曲全体の速度を示すもの
2．一部分の速度の変化を示すもの

第12章　強弱標語と記号
1．強弱を表す記号
2．特定の音または一定区間の音を強くするもの
3．強弱を次第に変化させるもの

第13章　曲想、奏法に関する標語と記号
1．曲想標語
2．ほかの標語につけて意味を限定する用語
3．奏法に関する標語と記号

第14章　装飾音と装飾記号
1．装飾音
2．装飾記号

第15章　省略記号
1．小節に関するもの
2．音符に関するもの

第16章　3和音
1．3和音
2．3和音の種類
3．主要3和音と副3和音
4．3和音の転回形
5．同一和音の種類の形
6．和音の配置
7．共通和音
8．和音の機能

第17章　7の和音
1．7の和音
2．7の和音の種類
3．7の和音の転回形
4．7の和音の形体
5．和音の分析

第18章　数字付き低音
1．数字付き低音とは
2．和音と数字
3．数字の省略
4．臨時記号とそのほかの記号

第19章　新しい音楽の記譜法
1．声楽に関する記号
2．ピアノに関する記号
3．弦楽器に関する記号
4．打楽器に関する記号
5．微分音に関する記号

問題集
Ⅰ　音名と譜表に関する問題
Ⅱ　音符と休符に関する問題
Ⅲ　拍子に関する問題
Ⅳ　音程に関する問題
Ⅴ　調号と音階に関する問題
Ⅵ　移調に関する問題
Ⅶ　近親調に関する問題
Ⅷ　転調に関する問題
Ⅸ　調の判定に関する問題
Ⅹ　楽語および奏法に関する問題
Ⅺ　和音に関する問題
Ⅻ　総合問題